連日過去最大の感染者数を更新し続けるCOVID-19

 

「医療崩壊の危機」が叫ばれていますが、感染拡大はコロナ患者だけでなく、交通事故、怪我、がん、心筋梗塞、脳梗塞などなどの患者さんたちの治療にも大きな影響を与えてきています。

 

私自身、11月に「癌の肺転移」が確認され12月に転移巣を切除するための開胸手術を受けたわけですが、治療を選択するにあたり、一時は3年前に「気管癌切除手術」を受けた先生が勧めるメスを入れない低侵襲な「凍結治療」に大きく気持ちは傾いていました。

 

しかし、時はコロナ渦。関西から関東の病院への移動もリスクがあるうえ、入院前に外来受診をしてまず「PCR検査」。検査結果が出るのを待って陰性が確認されてから、入院前受診、そして入院、治療、退院後の受診と言うことになります。おのずと関東での滞在期間は長くなり感染リスクだけでなく経済的な負担も大きくなるのです。そして、「凍結治療」は断念。

 

地元で手術を受けることを決めました。この状況下ですからどこの病院でも入院前にまず「PCR検査」は受けることになりますが、滞在費はかかりません。不要不急の外出はしないので当然ですが、幸いにもPCR検査は陰性。晴れて入院、手術となりました。

 

2017年、2018年、2019年と3年連続して入院していますが、その時と決定的に違うのは、病室から出る時は必ずマスク着用、見舞いは原則11回、1家族1人、着替えの交換名目とされています。実際、入院期間中に入院病棟内で家族の見舞いらしき光景を見ることは一度もありませんでした。ラウンジも閑散としておりほとんどの入院患者は自室で過ごされていたようです。今回は足掛け6日の入院でしたから、そう退屈ではありませんでしたが、これが3年前のように半年近い入院ならたまらないでしょう。

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3年前の入院時に主治医が「院内はとても清潔に見えますが、実際には、ばい菌がたくさんいます。」と言っておられましたが、コロナ渦でPCR検査をパスした人のみが入院されているわけなのでさほど気にはなりませんでした。

 

医療センターの主治医は「手術は年明けでもいいですよ。」とのことでしたが、コロナ感染拡大が続いている現状を見ると「手術延期」になって、その間に「転移癌」が成長する可能性も高くなります。ボディビルダー現役時代も、「きつい脚のトレーニングは週の初めに済ませてしまう」主義でしたから、今回の手術も「苦しいこと、痛いこと、嫌な事は早く済ませてしまおう。」という考えから「出来るだけ早くお願いします!」と答えました。

 

昨日も兵庫県の新型コロナ感染者は232人と過去最高を記録しています。イギリスからの変異型新型コロナウイルスの感染者が複数名確認されています。

 

クリスマスも自宅で過ごすことが出来ました。早い決断と実行は正解でした!!