★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

タグ:#肺転移

【「MRI」と「骨シンチの結果」】

まずは、今日の外来。がんの脳転移の有無を調べるMRIと骨への転移を調べる「骨シンチ」の結果です!!

 

ズバリ!!「転移は確認できない!!」

 

正直「これで心置きなく正月が迎えられそう!!」です。

 

今年は、5月の「造影CT肺の多発転移が見つかり入院。

 

「もしかしたら・・・」という思いもゼロではありませんでした。

 

MRI」は2年ぶり。「骨シンチ」は初めてということもありましたが、「腺様嚢胞癌」は再発、転移しやすい。周辺組織に深く浸潤し、一番多いのが「肺転移」、そして、「神経」、「骨」、「脳」だと知っているからです。

 

あとは、11月の「サイバーナイフ」の経過を見るCTさえクリアすれば・・・

 

安心して新年を迎えられるとともに・・・「腺様嚢胞癌」ステージⅣ、肺多発転移ありからの「筋トレ」で「完解」への希望が広がります。

 

 

【今日でがん切除手術から5年】

本日、私が千葉県鴨川市の亀田総合病院で、気管に出来た「腺様嚢胞癌」切除手術を受けてから丸5年の日を生きて迎えることが出来ました。

2017912日。8時間半に及ぶ大手術を終え、ICUのベッドでナースコールを握りしめて痛みに眠れずのたうち回っていたころです。

 

気管原発の腺様嚢胞癌。

 

大きさは気管内から声帯、甲状腺を包み込むように10cm

 

ステージはⅣ

 

効く抗がん剤はない。

 

放射線も効かない。

 

出来る事は「外科手術」での切除のみ、それも手術出来るギリギリの状態。

 

手術しなければ3か月の命

 

手術中、合併症で死ぬ確率20%

 

手術が成功しても、声、臭覚、甲状腺、気管の大部分、口・鼻呼吸、鎖骨、第一第二肋骨、胸骨、筋肉を失う。

 

胸に孔を開けての「気管孔呼吸」になる。よって風呂に入れなくなる。

 

食道浸潤があれば、胃の吊り上げか小腸での食道再建。

 

5年後の生存率40%未満

 

術後の再発、転移率が高い。

 

まさに「夢も希望もないよ」状態でした。

 

自分はボディビルダー。「鍛えた体にメスは入れたくない」というのがそれまでの考えでしたから尚更です。

 

しかし、多くの友の助言、素晴らしい医師との出会いで「生きる」ことを決意

 

「どんな体になろうとも生まれ変わった体で奇跡を起こす」道を選んだのでした。

 

若い頃からライフワークにしていたボディビルで得た「筋肉貯金」「マッスルメモリー」「筋トレ習慣」「筋トレのノウハウ」が功を奏しました。

 

そして、今があります!!

 

がんは甘くない病気です。この5年の間にも私よりもずっと若い友たちががんで旅立ちました。

 

私とて「明日はどうなることか」はわかりません。でも、考えてみてください。

 

この世に生を受けたものは平等にいつか天に召されます。同じなんですよ。要は老若男女、人生の長さに関係なく「いかに充実した悔いを残さない日々を積み重ねるか。」これが大切なのだと改めて思う手術から5年目の1日でした。

 

まだまだ、やることがありそうです。せっかく生まれてきたのですから日々、人生を楽しみます!!

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サイバーナイフの治療後1か月半、初のCT検査に行ってきました。

結果は・・・ 右肺上葉、右肺下葉の肺転移巣、二つとも小さく薄くなっていました!!
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主治医によるとしっかりピンポイントで腫瘍に集中砲火出来ているのでがんは死んでいるとのこと。放射線肺炎も今のところ兆候なしですが、照射後数か月経過してから出て来るらしいので、次回は11月に検査することに。

でも、大成功です!!やはり私はついてる!!

9月1日のMRI(脳転移)と骨シンチ(骨転移)を無事に乗り切れば、「完解」もしくは「がんと障害と共存して長生き!!」も強ち夢ではないかもです。

だとすれば・・・孫息子たちに筋トレ教えて、孫息子たちと酒が飲めるぞ!!
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病院からの帰りには、途中下車して美味しいと評判の「油そば」を妻と食べて帰りました。そういえば、油そば食べたの何年ぶりだろう!!美味しかった~!!
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明日も5時起きで公園筋トレです!!背中と腹を集中攻撃して免疫力アップ!!

「何故、筋トレを諦めないのか?」一言で言えば「好きだから」でしょうか。大学時代に下宿先のテレビで見た現役バリバリのミスターオリンピア、アーノルド・シュワルツェネッガーに衝撃を受け、早速、大阪のナニワボディビルクラブに入会。伊集院先生の元で本格的にボディビルを始めました。

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(※1985年サンタモニカのワールドジムで憧れのアーノルドと対面)

子供のころから瘦せっぽちで胃腸が弱い、おまけにアトピー持ち。そんな私がボディビルと出会い、胃腸の弱さ、アトピーともに克服出来ただけでなく、ミスター関西、大阪でも優勝するという幸運にも恵まれました。41歳のミスター日本を最後にコンテストから退いたあとも筋トレは続けていました。多くのスポーツ選手で見られるのは、現役時代は立派な体をしていたのに、引退するとトレーニングから遠ざかり、飽食に走り、腹が付きでて、見る影もなくなると言う事実。実に残念です。

 

引退後も好きでトレーニングを続けていたのですが、そのことが「生きる」という力になることをがん罹患を機に身に染みて実感することになります。

 

1981年以降ずっと日本人の死因第1位であるがん。今は日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなっている時代です。どんなに健康に注意していても誰もががんになる可能性が高いのです。

 

2017年、ステージⅣのがん罹患が発覚し生きる為の大手術、その後放射線治療を受け、2020年に肺転移で開胸手術、2022年には、再び肺多発転移が確認されました。

 

その都度、ピンチを切り抜け、今、こうして生きているのは、応援してくれる家族、親族、良き友人たち、素晴らしい医師たち、看護師さんたちに恵まれたことは言うまでもありません。医師との出会い、病院選び、治療などいろいろな条件、タイミングなどでついていたことも大きな要素でしょう。そして、若い頃から生活習慣になっていた「筋トレ」のノウハウを知り尽くしていたこと、それにより「筋肉貯金」があったことも重要な要素だったと思います。

 

大手術からの回復が早かったのも、放射線治療の副作用が少なかったのも、体力、筋力があったからでしょう。長期の入院生活で15㎏も減った体重も退院後の筋トレ再開後に比較的早く戻せたのは「マッスルメモリー」があったからにほかなりません。

 

産業医科大学のがん専門医、佐藤典宏先生も、東京大学の石井直方名誉教授も「筋肉をつけることで手術からの回復を早め、放射線、抗がん剤の副作用を軽減させる可能性」、「筋肉が多い方ががんでも長く生きることの可能性」を説いておられます。

 

「がん」をあきらめない人の情報ブログ

https://satonorihiro.xyz/

特選街ブログ いのちのスクワット

https://tokusengai.com/_ct/17494017


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(※現役時代の石井先生)

がんと一口に言っても多くの種類がありますし、原因、治療法においても解明されていないことが多いのです。同じがんでも罹患臓器(場所)、進行度、遺伝子の変異も様々ですし、それにより何が有効に働くのか、働かないのかも様々です。

 

しかし、解明されていないからこそ未知の可能性も多くあるはず、筋肉から分泌される未知のマイオカインもあるかもしれません。

 

定期的に筋トレをすることで、合理的に体力を筋肉をつけることで悪液質による体重減少を防ぎ、血行が良くなることで正常な細胞が活性化され免疫力も上がる可能性があります。

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何より人間の体で、自分の意志で変えられるのは「筋肉」であり、ボディビルが最も効率的に筋肉を作ることが出来る手段ということを知っているからです。

 

これが、がんになっても筋トレを諦めない理由です!!

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(※がんと闘う体力作りは自重トレで充分です。)

サイバーナイフ体験日記

202277日 ㈭七夕】

《広瀬アリスではなく戸田恵梨香》


●本日より
「サイバーナイフ」照射!!まずは右肺下葉の転移巣からやっつけにかかります。

 

CT撮りますからCTのところの前でお待ちください。」と声がかかりました。CTのところと言えば前回の入院で身体を固定する「ボディフレーム」を作ったところ!

 

「広瀬アリスちゃん似の先生と再会出来るぞ!!」血湧き肉踊る!!

 

そして、再会。しかし、良くみるとアリスちゃんではなかった。NHK朝ドラの信楽焼きのヒロイン、息子役が当て逃げで謹慎処分になったあの朝ドラのヒロイン。

あかん!ドラマのタイトルもヒロインの名前も息子役の名前も出てこない。

 

癌の手術での麻酔のかけ過ぎか?放射線の当てすぎか?それとも遂に認知症が来たのか?

 

思い出した!!「スカーレット」戸田恵梨香さん!!いずれにしても私には畏れ多い美女。前回同様、身体を起こすとき優しく上半身裸の背中に手を添えてくださいました。

 

●その後、「サイバーナイフ」の部屋に移動しての1回目照射終了のあと、病室に戻ると頼んでおいた加湿「ヒルロイドローション」を若い女性看護師さんが病室に持ってきて背中に塗ってくださいました。

 

「この歳になるとこんなことでもない限りこんな機会ないからね。病人の役得よ。」そう思わないとがん患者なんてやってられねえよ~。

 

今日は七夕。さらに良いことを期待しようと思います😁

 

●サイバーナイフの治療自体は、想定通り痛くも痒くもありませんでした。ただ、上半身裸で両手を頭上に上げたまま1時間近くひたすらじっと我慢の子であったのが少し辛い。
しかし、この部屋ちょっと冷房効き過ぎてねえ?

 

●今夜はエアコン入っていても胸が熱く感じます。気管孔から噴き出す空気も心なしか熱く感じます。そりゃ、癌を焼き殺すレベルの放射線を照射しているのだからねえ。念のため持参している体温計で計りましたが平熱でした。気のせいでした。メンタル弱ッ!!あと5日。問題なく乗り切れるでしょう。知らんけど。

 

《本日七夕のテレビニュース》

◎「ハイマースを二基破壊した」と言うロシア、「破壊されていない」と言うウクライナ。どっちがホンマやねん。

◎「コロナ感染、再び急増?第7波か!!」まだ、風邪ひきの人を数えてるの?私はかなり前から重症者数、死亡者数、その年齢だけをチェックすることにしています。私のなかではすでに過去の出来事です。「無問題」。



期待の七夕の夜の看護師さんは「まさかや!」の彦星様。これ以上待ってても何にもいいこと無いみたいなので寝ます。「おやすみなさい!!」



 

202278日㈮】

《筋肉凄いですが、何かされてました?》


●おはようございます。今日は
右肺下葉2回目の照射です。来週14日まで照射。15日に問題なければ退院して、その後は定期的に通院してCT撮影での経過観察です。腫瘍が小さくなるか、消えるか、放射線肺炎が起きないかなどのチェックです。

 

「低侵襲」を謳っている「サイバーナイフ」当然照射自体に痛みなどありません。ただ1時間近く型の中で仰向けに寝て両手をバンザイした状態で「安静時の安定した呼吸」を保っていなければなりません。呼吸の波が大きくなるとターゲットの腫瘍の位置も大きく移動するからです。これが意識すると結構きつい!!意識しすぎるとついつい大きく呼吸をしてしまいます()。うっかり眠ると「ンガゴ!!」と鼾をかきそうになります()

 

《本日のテレビニュース》

「安倍元総理、撃たれる!」日本中に衝撃が走りました。総理在任期間史上最長の偉業を成し遂げた反面、自殺者、罪人まで出した森友、加計、桜などの説明責任も十分に果たさないままこの世を去りました。おそらくこのまま真実は闇に葬られることになります。政治家としては凄い方だったのかもしれませんが、恨まれることも多い方だったと思います。

私は、政治家には清廉潔白な人は居ないと思っていますので、今回の安倍元首相殺害については「安らかにお眠りください」以外、特に言う事はありません。

 

●サイバーナイフ右肺下葉2回目終了しました。CT室に行くのは、初回だけのようで今日からサイバーナイフのお部屋へ直行。CT室の女神戸田恵梨香さんにはもう会えません。残念❣️

要した時間は約50分。治療が終わってベッドから起き上がるときに「筋肉凄いですが何かされてました?」と渡辺直美さん似のお姉さまに言われました。自分ではもうガリガリと思っているのですが、普通の60代後半のがん患者さんを見慣れている彼女の目には珍しく映ったようです。

「まだまだ頑張れ俺のきんにくん😁

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202279日㈯】

《明日は参院選》


●世間は猛暑で暑いようなのですが、私はポートアイランドで
「サイバーナイフ」の治療を受けながら仮想「避暑地の恋」を楽しみたいと思います😁

 

●明日は「参院選」。安倍晋三元首相への同情票が集まり自公が圧勝して安倍悲願の憲法改正が大きな一歩を踏み出すのでしょう。

 



2022711日㈪】

《サイバーナイフ右肺下葉の転移巣への照射終了》


サイバーナイフ右肺下葉の転移巣3回目の照射を終了しました。1回目、2回目はあまり呼吸を意識していなかったのですが今日は呼吸が深呼吸に近い状況だったようで、途中 BIGTOEさん、深呼吸に近くなっているのでもっと小さく息をしてください。」2度ほど指摘を受けました。下葉の腫瘍は横隔膜に近いため呼吸をするたびに腫瘍が大きく移動します。つまり、呼吸が大きいと腫瘍が大きく移動するためにピンポイントでの放射線照射がしづらいのだと理解しました。照射中は天井に経過時間と呼吸の波がグラフで表示されるのですが、それを見て呼吸の波を変に意識してしまいかえって呼吸の波が大きくなってしまうのです。途中、中断が入り「呼吸しづらいですか?口のマスク緩めましょうか?」と聞いてくるのだけれど、「呼吸は鼻ではなく気管孔でしてるし。」と言いたくても声が出ません。諦めてそのままでの再開となりました。「小さく、小さく」を心掛けながら何とか完遂しました。

 

呼吸を意識しすぎず、1回目、2回目のように無意識で呼吸しているのがいいようです。

 

明日からの照射は横隔膜から遠く動きの少ない上葉。多分、問題なく完遂出来るでしょう。

知らんけど。

しかし、声が出ない、気管孔呼吸はこんな時にも不便です😭

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(※左の3G画像では両鎖骨、第一肋骨、第二肋骨、胸骨、気管がないのがよくわかります。)

 

 

2022712日㈫】

《右肺上葉転移巣への照射開始!リハビリ開始と打ち砕かれた癌患者の野望》


●主治医先生にお願いしていた
「リハビリ」が本日実現しました。筋トレマシンは、レッグプレス、レッグイクステンション、チェストプレスしかないのですが、入院6日目(通算9日)となると、体がなまり、寝ている時間が多いためか腰痛気味になっていましたから、今の自分には充分です。

コロナ禍でジムに行かなくなりレッグプレスをやるのは3年ぶりでしょうか。気持ちよく汗を流すことが出来ました。治療も今日から「右肺上葉の腫瘍ターゲットの後半戦」に入りますが、過去の入院で入院生活が長引くほど身も心も病人らしくなっていくことを知っていますからリハビリは重要と考えています。

リハビリの先生曰く「こんな患者さん初めてです。年齢67歳?私の父親の方がずって若いけど年寄りに見えます。40代かと思いましたよ。」

お世辞でも素直に嬉しい今日のBIGTOEでした。

 

「右肺上肺の腫瘍への照射」1回目終了!!体が慣れて来たのか体調は平常を保っています。皮膚の炎症予防でヒルドイドローションを毎日塗っていただいているのが良いのか皮膚にも異常なしです。

 

背中へのローション塗布については、1回目に味をしめて看護女師さんを期待していたのですが、病室に入ってきたのは看護男師。鼻の下を伸ばした「がん患者の野望」は見事に打ち砕かれたのでした( ;∀;)
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2022713日㈬】
右肺上葉の転移巣への照射2回目終了


「右肺上葉の転移巣への照射」2回目終了です!!治療中の呼吸トラブルもなく体調も万全!?です。あと1回です!!

 

●それに伴い、リハビリルームでの筋トレもレッグプレスの回数を上げました。100kg×50レップスをこなしました。明日の最終日は「スロトレ」メソッドでさらに強度を上げて楽しみます!!

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(※リハビリルームでのトレーニングとリハビリ理学療法士のOさんと)



2022714日㈭】

《右肺上葉の転移巣への照射終了!!》


「右肺上葉の転移巣への照射」の最終日も無事に終了。明日の退院が確定しました。リハビリトレーニングも予定通りスローレッグプレス4秒、4秒で20レップス4セット。

 

体力を落とすことなく退院出来そうです()

 

●最後の、血圧計測では軽くイタズラも。計測中にさりげない顔で腕の筋肉に力を思いきり入れてみました。過去の経験では「エラー」になると思っていたのですが、ちゃんと表示されました。

「最高血圧245」看護師さん慌てて「もう一度測ります。筋肉に力を入れないで!!」

 

●入院生活は長くなればなるほど、病人らしくなっていくものです。癌で入院となると尚更暗くなりがちです。この5年間で入院しなかったのは2021年のみ。私は、この5年間に「どんな環境、状況においても現状を受け入れ、その中で楽しみを見つけること」を身につけたようです()


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(※白衣の天使にも恵まれました!!看護師さんは入院患者のお世話をするだけでなく。話し相手になってくださったり心の拠り所となる立派なお仕事だと思います。看護師さんに感謝!!)

 

 

 

2022715日㈮】

《無事退院しました!!》


●無事に退院!!帰りに「とん勝」を食べて10日ぶりの自宅へ。
今後は、8月末に外来受診してCT検査を受け、「サイバーナイフ」の効果と放射線肺炎が起きていないかの確認です。

主治医先生によると、放射線照射による副作用は3か月~半年という長期にわたって出てくる可能性があるそうです。私は大丈夫!!と信じて疑わないBIGTOEです。

 

また、寿命が延びました!!

これからも
「ありがとう!」「感謝します!」「ついてる!!」を忘れず、好きな筋トレで筋肉、免疫力を高めながら日々を重ねます!!

 

目指せ!!完解!!

Yes, I can do it!!

「サイバーナイフ」という名前を聞いて「手術」と勘違いされる人も多いようなので放射線治療の一種である「サイバーナイフ」について簡単に説明しておきたいと思います。

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「サイバーナイフ」は、「定位放射線治療」と呼ばれ、病巣周辺の正常組織への影響を極力減らして、必要な病巣部位にのみ集中して放射線を照射することができるため、より低侵襲に、より効果的な治療を行うことが可能です。

 

今回の私の場合、5月の半年に一度の造影CT検査の結果、右の肺の上葉、下葉に腺様嚢胞癌の多発転移が確認されました。肺転移は2020年に引き続き今回で2度目なのですが、下葉の転移巣が背中に近い奥深い所の為、手術での切除となると大きく胸を開かねばならないことから、「サイバーナイフ」での可能性を知り、神戸低侵襲がん医療センターへ紹介状を書いていただいたのです。

 

神戸低侵襲がん医療センターでは、CTで癌の大きさ(35cm程度まで)、数(3個以内)、位置等を確認して、適用ということで治療にはいりました。

 

肺の場合、呼吸するたびに癌の位置が変わるため、小さな癌では、癌を狙い撃ちするために鼠蹊部からのカテーテルで肺の中の癌の近くに金属マーカーを留置します。そのため3日間の準備入院が必要となります。そのマーカーを基準に移動する癌を追尾し癌を狙い撃ちするのです。

 

マーカー留置が終わったら、治療中に体が動かないように固定するための自分専用の型を作り、体の前、横に位置決めのための十字のマークをいれ、本番を見立てたデモンストレーションを行います。型は果物箱の果物を守る固いダンボールみたいな感じです。そして、入念な照射計画を立ててからの本番となります。

 

コンピュータが常に照射部位の位置を監視して、1cm以内の動きであれば、ロボットアームがこれを追尾し、多方向から放射線を腫瘍に正確に照射します。

 

ひとつのターゲット(癌)に多方向から照射する放射線の1本は弱いものなので周辺組織への放射線の影響を最小に抑え、放射線が集中する癌の中心では線量が最大になり癌を死滅させるのです。

 

1つの癌につき20グレイ×3日(3回)=60グレイを照射し、その後、一定期間ごとにCTを撮り癌の、縮小度合、放射線肺炎の発生などを観察します。

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サイバーナイフの為のフレーム制作とデモ

 

七夕からのサイバーナイフ治療に備えて、がん医療センターでのフレーム作り、デモンストレーションに行ってきました。

 

いきなりの本番ではなく、呼吸によって都度移動するがんを狙い撃ちするのですから、当然のことと言えば当然なのかもしれません。

 

CT室へ案内され、まずはマスクを取っての顔の写真撮影。施術の時に患者を間違えないためでしょうか?「男前はより男前に、不細工はそれなりに!!」それなりに撮っていただけたと思います()

 

続いて、「では、上は全部脱いでこちらに」と案内され台上に。「背中をささえますからゆっくりと仰向けに寝てください。」との若い女性技師さん(マスクしてるお顔は広瀬アリスに見えました()。)のお言葉に甘えてゆっくりと仰向けに寝て、両手を頭上へ。体の位置、ゆがみを調整されて体の両サイドから体の下に敷かれたマットで身体を包み込むようにフレームを形成していきます。本番では照射中に体が動かないようにこのフレームの中に入るのです。

 

フレームが完成したら、身体の前中央と両サイドになんとマジックで十字架マーキング。その後、治療計画用のCT撮影にはいりました。その間、1時間くらいでしょうか。

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(※過去の2度にわたる癌切除外科手術で傷だらけの体にサイバーナイフのマーキング。正直、これ以上切りたくなかった。)

 

そして、診察室で主治医からの説明を受けた後、実際のサイバーナイフの治療室に入りデモンストレーションです。撮影した動画画像を見ると先日カテーテルで肺に留置した金属マーカーが呼吸と共に移動するのが確認できます。中葉にある腫瘍は呼吸をしても大きくは移動しませんが、下葉にある腫瘍は横隔膜に近いために呼吸のたびに大きく移動するのがわかります。それらを計算してサイバーナイフの照射が確実に目標の腫瘍にヒットするように計画がプログラムされていくのです。

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1時間ほどの休憩の後、サイバーナイフのデモ、予行演習です。これまた、実際の治療を想定した工程で進めていくので長い!!患者自身はフレームの中に仰向けに寝て呼吸の波が無いように自然な呼吸を保つだけなのですが、フレームの中で両手バンザイしたまま長時間じっとしているのは肩が痺れてきて思った以上にしんどいです。まあ、5年前の大手術後、体中チューブに繋がれて集中治療室で過ごした時の背中痛、腰痛からすれば「屁」みたいなものですが()

 

終了後に技師の方に「本番では治療の進捗状況がわかるように残り時間を表示して欲しい。あと何分という目標が欲しい。」と訴えました。本番では天井に残り時間が表示されるそうです。

 

さてさて、あとは5日にPCR検査の検体を提出するだけ!!

 

七夕の夜には、素敵な白衣の天使に出会えますように!!()

昨日は病院にPCR検査の検体を提出。

コロナ陽性の場合のみ連絡が来るそうですが、今のところ連絡は有りません。

 

ということで、順調にいけばあと3日で腺様嚢胞癌の肺転移をやっつけるため入院です。

 

入院時に確認しようと思いますが、いくら低侵襲とは言え、カテーテルのあと数日から1週間はスクワットを控えた方がいいでしょうね。多分。

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今朝は、入院前最後の背トレ。明日土曜日は腕トレ。明後日日曜日は脚、尻トレ。月曜日は「医療センター」での頭頸部外科の受診もあるのでトレはオフです。

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そして、今日は好天の中、朝から神戸の善光寺さんへ両親の墓参りに行ってきました。母が亡くなって7年半、父が逝って6年。それから今日までの家族(特に母が生きていたらさぞ喜んだであろう二人の孫息子(母にとっては曾孫))のことと私の闘病報告(こちらは悲しんだだろうから生きていなくて良かった)と来週から入院する旨を伝えてきました。

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がんの闘病生活中には何度か「三途の川」の手前まで行きましたが、その都度、両親に「まだ、早い!」と追い返されました。きっと、今回も追い返してくれるでしょう!!()

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娘が妻に送ったカーネーション。花が枯れ、葉も元気がなかったので大きめの植木鉢と土を買ってきて植え替えたのですが、元気を取り戻してきたようです。一輪咲き、蕾が3つ膨らんできています。来年も花を咲かせるように育てます。

日の出が4時台に突入し5時にはすっかり明るくなってきました。それに伴い起床時間も早くなり、公園に出かける時間も早くなっていますが早朝の公園は心なしか空気も澄んで、気持ちよく1日のスタートを切るには最高です!!

 

「早起きは三文の徳」と言いますが、「三文」はわずかなという意味、「徳」は「精神的、身体的な利益」という意味だそうです。

 

昨日は背中、今日は上腕三頭筋、明日はプッシュアップと脚。トレーニング部位の間隔は通常中3日。疲れを感じる時には躊躇わず休みを取って中4日というペースで回しています。腹筋は筋トレの締めとして毎回最後に実施しています。

 

「チェーンを使った自重トライセップス」「ハンギングレッグレイズ」を上腕三頭筋と腹のメイントレーニングとして取り入れ半年以上が経過。腕は太くなってきていますし、腹には長期入院以来消えていたシックスパックが浮かんできています。これも「三文の徳」でしょうか()

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23日月曜日は「造影CT」を受けに病院に行くのでトレーニングは休みです。結果に問題が無ければ、火曜日以降もう少し強度を上げたトレーニングにしようと思っています。

 

202011月の「造影CT」肺転移が見つかった時も自覚症状は無かったので、今回も自覚症状がないからと言って油断は出来ません。その結果は、神のみぞ知る。結果が悪ければ悪かった時のこと、素直に受け入れその後の生き方を考えマッスル!!良ければ当然「完解の無い腺様嚢胞癌の完解」を筋トレで目指します!!

 

人生なるようになります!!

 

さすらい時代 中村雅俊

2017年の「気管腺様嚢胞癌切除手術」、その後2年以上続く「コロナ騒動」「癌の肺転移巣切除手術」「ジムでのトレーニング」は近所の「公園の遊具を使ったトレーニング」に変わりました。

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※私自身、2017年の手術で気管のほとんど、声帯、甲状腺を含む喉頭部、呼吸のための気管孔を胸に作るために両鎖骨、第一第二肋骨、胸骨、右大胸筋を切除しました。外科医には「筋トレは難しい」と言われましたが、自身のノウハウで出来ていますし、結果も出ています。


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※半年の入院で体重は15㎏減。骨も切除したため体も歪んでいましたが、ここまで戻っています。

 

筋トレのノウハウを熟知した者熟知していなくても、適切な指導者の元であれば・・・

 

一般の方でも、ボディビルダーのような「太マッチョ」ではなく、ブルース・リーや体操選手のような「細マッチョ」の体を目指すのであるならば・・・

 

「病気と戦うための体力作り」「免疫力向上」が目的ならば・・・

 

公園の遊具、自重、チューブを使った筋トレで充分です。

 

開放された広い空間新鮮な酸素を吸いながら、今、巷で問題視されている、密室、密接、密集もマスクも不要だし、料金もかかりません

 

20225月現在、がんサバイバーの私が習慣的に行っている「公園定番筋トレ」です。

 

《背中》

3つのグリップを日替わりで変えることで筋肉への刺激を変えています。

3種目とも空を見上げて胸を張り体を反らせて引き上げること。


チンニング(パラレルワイドグリップ)

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チンニング(アンダーグリップ)

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チンニング(ハンマーグリップ)

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《胸・上腕三頭筋》

※右大胸筋のほとんどが切除されているため残されたわずかな筋肉が断裂しないように角度をつけて負荷を軽減しています。

プッシュアップ

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※本当ならディップスもしたいのですが、鎖骨、肋骨、右大胸筋がない体では、体重がもろにかかると断裂の恐れがあるのでやりません。画像のように体重を支える試みはしています。

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《上腕三頭筋》

※フリーウエイトでのトレーニングより肘に負担をかけることなく自重だけで筋肥大効果が出ています。

トライセップスイクステンションwithチェーン

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《上腕二頭筋》

スローアンダーグリップチンニング

 

《肩》

サイドレイズ

 

《脚・尻》

※日替わりでブルガリアンスクワットまたはヒンズースクワット

※カーフは毎回1セットのみ

ブルガリアンスクワット

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ヒンズースクワット

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ワンレッグカーフレイズ

 

《腹》

ハンギングレッグレイズ

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【平均的な週刊トレーニングメニュー】

1日目)胸&上腕三頭筋・腹・脚&尻

2日目)背中・腹・肩

3日目)上腕三頭筋・上腕二頭筋・腹

4日目)OFF

※部位別に中3日。この繰り返しです。

先日、寝る前に翌日のシュミレーションをすると言う事を書きましたが、やはり、がん罹患以来、「明日は来ないかもしれない」と考え、5年先、10年先のことなど考えられなくなりました。このコロナ禍の間に、1年前に元気だったがん友が今は居ないという現実がいくつもあるからです。なので、寝る前に明日やることだけ考えて長い先のことは考えていません。と言うか考えられません。1日1日の積み重ねです。

 

で、11日を重ねて気が付けば、10年、20年後に生きていたら丸儲けですよね()10年と言ってもたった3650日、20年と言ってもわずか7300日なんですけどね。

 

「腺様嚢胞癌」は、効く抗がん剤がない放射線も効かない再発、転移しやすく完解したという人に会ったことがない希少癌なのですが、治療の王道である優秀な外科医による切除手術、局所再発率を下げる断端部への放射線治療のあと、肺転移が見つかり肺の部分切除手術を受けたものの、その後、手をこまねいているわけではありません。

 

気休めかもしれませんが、がんに良いとされる野菜ジュース、ナッツ、大豆などの豆類、キノコ類、野菜、果物、発酵食品、プレーンヨーグルトなどの食品を無理のない程度に食し、好きなお酒は「酒は百薬の長」と言い訳をしながら晩酌をしています。あまり完璧を求めて神経質になりすぎるのはかえってストレスがたまり良くないと思うので()

 

食品については、完全無農薬とか、有機栽培限定とまでは徹底していません。現代人は、経済至上主義のツケで汚染された土壌、大気、水、核兵器、原発事故により放出され続けている放射性物質によって汚染された環境の中で生きています。安全な食品だけを食べるのは、もはや不可能と思うからです。そんな中で生きるには、そう言ったものや、細菌、ウイルスへの「適応力」も必要とも考えています。

 

その為に、「食生活」だけでなく、「体力、免疫力をつける」ため、長年、勤しんできた「筋トレ」を手術後も続けています。「筋トレ」で筋肉から分泌される「マイオカイン」などの抗がん物質があると産業医科大学病院の佐藤典宏先生東大の石井直方先生も仰っています。どの程度効果が期待できるか、医学的エビデンスは定かではありません腺様嚢胞癌に対して効果的かどうかもわかりません。しかし、世の中には現代医学では解明されていないことは山ほどあります。幸い筋トレについては熟知しているので、体調と相談しながら、出来る事、いいと思うことをやっています。筋トレをしていると心の中にあるもやもやした事、嫌な事を忘れるので精神衛生上も良いと思います。

 

ただ、言いたいことは、「普段から筋トレ習慣を身につけておけ」と言う事です。「がんになったから、病気になったから運動を始めるでは遅い」のです。普段から運動習慣が身についていれば、具体的なやり方がわかっているでしょうし、基礎体力も高いレベルにあるでしょう。また、一旦大きくなった筋肉は「マッスルメモリー」で容易に回復させることが出来ます

 

加えて、人生の大先輩の老人さんが「余命2年と宣告されたがんの友人が2年間飲み続けたところがんが縮小し完解した」と勧めてくれた発酵飲料「EM-Xを癌の肺転移手術以来続けています。500mlペットボトル10本入りで40000円しますから経済的にはしんどい値段ですが、今日、食うにも困っている状況でもないし、小金を残してもあの世にもっていけないですから、生きるための投資です。

 

お陰様で、現状維持しながら気持ちよく過ごす毎日です。あと、3か月で「5年後の生存率40%未満」宣告の40%未満に突入です。

 


さすらい時代 中村雅俊
俺が死んだら 愛する人よ 俺の分まで 生きておくれ🎵

1年前の今日、1216日は医療センターの手術台の上でした。

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気管腺様嚢胞癌の肺転移の為の肺部分切除手術で4年連続の入院記録を更新した日です。

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あれから1年。

 

今年は連続入院記録に終止符を打つことが出来ました。それどころか産業医科大学の佐藤典宏先生の書籍で紹介していただいたり、講演を経験させていただいたり、二人目の孫息子にも出会えました。

 

2014年母の急逝以来、父の急逝、自身のがんでの闘病、4回の入院、週3回の救急車での搬送、3度の手術、がんの肺転移、実家の離散、離職、持家の売却と結構「暗黒の時代」だったように思います。そんな中で、娘に良縁、孫息子の誕生には救われました。

 

それが今年は術後1年の検査では再発、転移は確認されず、久々の入院なし、手術なしの年になりました。

 

これも世話をしてくれる妻、娘一家、気にかけてくれる親戚、友人たち、見守ってくださるご先祖様、神様のおかげだと思います。感謝しかありません!!

 

来る20229月で亀田総合病院での手術で生まれ変わってから丸5年。いつまでも家族に友人に囲まれて、好きな筋トレをしながら生きれますように!!

今日から12月。コロナで始まり、東京オリンピック、パラリンピック、総理交代、そしてしめくくりはまたしてもコロナの変異株オミクロン出現で地球がざわついています。


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(※コロナ禍で面会出来ない為、まだ会っていません。3年前の画像です。)


そんな中、昨夜、二人目の孫息子が無事誕生しました!!母子ともに元気であることに感謝です。

 

思えば、4年前にがんで余命宣告を受け亀田総合病院に入院した時には、娘が結婚したばかりで孫のことなど考えてもいませんでした。

 

それが退院10か月後には孫息子に恵まれ今3歳。そして、昨夜、二人目の孫息子を授かりました。生きてて良かった!!

 

コロナ禍で娘婿以外面会に行けないので自宅でやきもきしていたのでホッと胸を撫でおろしています。

 

これでBIGTOEの遺伝子を継いだ孫息子が二人になりました。二人が筋トレをするくらいの年齢になるまであの世にいけません()。おじいじ頑張りマッスル!!()

 

娘夫婦に感謝です。

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思えば1年前の今頃は腺様嚢胞癌の肺転移手術のため入院準備をしていたなあ・・・。今年は私的には2017年、2018年、2019年、2020年と人生で初の4年連続入院という記録が途絶え、締めくくりに孫息子誕生!!2021年はハッピーエンドになりそうです。本当に有難い!!

 

神様、ご先祖様、家族、親戚、友人、すべてに感謝です。

母が亡くなって昨日で丸7年。高倉健さんと同じ日、ほぼ同じ時間に旅立ちました。納骨されている神戸の善光寺さんへお参りに行ってきました。

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「危篤」の一報が入った時、私は東北の展示会会場で仕事中。急いで車を飛ばして埼玉の自宅へ戻りましたが、その日の新幹線、高速バスともに最終便に間に合いません。そのまま車を飛ばして神戸に向かうことも考えましたが、六甲病院の主治医、関本剛先生に電話をかけると「チアノーゼが出ているので間に合わないし、この状態で夜中に車で来るのは危険。手を握り見送るだけが看取りではありませんよ。」のお言葉。その2時間後に旅立ったとの連絡を受けました。

 

眠らないまま朝一番の電車で東京へ。そのまま新幹線で神戸に向かったのでした。

 

母は、亡くなる数時間前まで頭ははっきりしており叔母たちと話をしていたそうです。

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あれから7年。その間、母を追うように親父が旅立ち、その翌年に自分がステージⅣの癌で切除しなければ余命3か月の宣告、親友の紹介で出会った名医による外科手術に身を委ねました。

 

そして、42か月。生かされた時間、コロナ禍の中で断捨離を進め、この世でやるべきことを優先してやってきました。昨年、肺転移が見つかったものの2度目の癌切除手術を受け、こうして生きています。

 

まだまだ、この世でやるべきことがあると言う事なのでしょう。そして、可愛がってくれた母が「まだ、来るのは早いで!!」と見守ってくれているのでしょう。

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この世で出会い関わってくれた妻、娘、息子、孫、叔父叔母、応援してくれるすべての友人に感謝しながら善光寺さんを後にしました。

 

私は、家族、叔父叔母、たくさんの友人に恵まれ幸せ者です。

あ・り・が・と・う!!

Judgement Dayの結果は、ズバリ「再発、転移は認められない」でした。

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昨年11月の造影CTで、術後3年にして「肺転移」発覚。

 

運よく肺の部分切除で取り除けたものの、「転移したと言う事は体のどこかに潜んでいるということだから今後も出る可能性が高い」と言われています。

 

再発、転移しやすく、治療後、何年たっても「完解」はしない腺様嚢胞癌

 

正直、検査のたびに結果を聞くまで不安なのです。特に今回は「肺転移」から1年。同じがんの体験談を読むと一度再発するとスイッチが入ったように再発、転移が加速するようなので不安は尚更増幅します。

 

今後も検査の都度、そういう思いが出てくるのでしょうが、今回のことで「覚悟」が出来たと同時に何の根拠もない「もしかしたらこのまま完解するのではないか」という「自信めいたもの」が出てきました。

次の造影CT検査は、来年の5月。それまで心安らかに大好きな「筋トレ」で免疫力アップに努め、コロナも収束の兆しが見えていることから会いたい友と会い、やりたいこと、楽しいこと、気持ちのいいことをやり、美味しい健康的なものを食べ、好きな晩酌を楽しみながら過ごしたいと思います。

がんの大きな原因であるストレスになるものは排除します。



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来月にはBIGTOEの遺伝子を継いだ二人目の孫息子もやってきます。自然に笑顔を貰えます。これ以上の幸せは有りませんし「免疫力アップ」の最大のパワーです。

 

今回の検査前には柄にもなく何気にナーバスになっていたようなのですが、思い過ごしと言う事がわかりました。

 

今回掴んだ「自信めいたもの」「確信」に変えて、二人の孫息子が一緒に筋トレを出来るようになるまで生き抜きたいと思います!!

明日8日はJudgement Dayである。

 

「がん切除手術」から4年が経過。昨年の9月のPET検査では「異常なし」、そのわずか2か月後の11月の造影CTでは「右肺に1cmの影あり。肺転移と思われる。」の判定。

 

少し前のPETでは「異常なしだったのに?」と主治医に尋ねると「1cm未満の物はPETCTとも陽性判定が難しい」とのこと。PETのパンフレットには「どんな小さながんも見つかる」と書いてあったと思うのですが・・・。

 

罹患時の説明から「腺様嚢胞がんは再発、転移しやすい」「治療後5年経過しても10年経過しても安心できないがんで完解は無い」と聞いているので、半年に1回の検査のたびにヒヤヒヤもの。そして、3年目の昨年11月の造影CTで遂に「肺転移」

 

「キタ~!!」という感じ。幸い「手術可能」とのことだったのでコロナ禍でもあったし「善は急げ」とばかりに年の瀬も迫る12月に肺部分切除手術実施しました。昔から「嫌なことは先に済ませておきたい」タイプ。迷いはありませんでした。ただ、「転移したと言う事はがんが体のどこかに隠れているわけだから今後も出てくる可能性が高い」とも言われました。

 

そんなわけで、その後の検査は今まで以上にナーバスになります。

 

◎「万が一、再び、再発、転移の場合、がんの数、部位により手術可能なら「鼬ごっこ」になるが3度目の「手術」をするか否か?」で悩みそう。

 

◎手術が不可能な場合は「化学療法」となるのだろうけど・・・以前、主治医は、「再発、転移の場合、抗がん剤。免疫チェックポイント阻害薬、キートルーダを試しますか」と話しておられましたが、腺様嚢胞がんに効く抗がん剤がない現状、昨年12月の手術で切除したがん組織を調べた結果、キートルーダも効果が期待できないらしいので、「効果より副作用が大きい可能性が高い」=「百害あって一利なし」になりかねない、いやその可能性の方が高いと思われる化学療法を積極的に行う気にはなれません。

 

◎ならば残された道は「無治療」!!

 

がんと喧嘩をするのではなく共生しながら、好きな筋トレで免疫力、体力維持、増強を試みながら好きな事やりたいことをしながら天命に身を任せるのが最良の選択かもしれません。

 

まあ、「起きても居ないことを心配しても仕方がない」(知らないだけで結果はもう出ているのですが)今夜も一杯飲んで寝ようと思います。

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昨日は、コロナ禍でi-padでしか会えなかった2歳の孫息子に会いに行ってきました。子供の成長は早い!!しっかり言葉でコミュニケーションもとれるし、私の手作りの「ワニワニパニック」でしっかり遊んでいました。I-padで顔を見ているせいか会ったとたんに「おじいじさんだ!」と慣れたもの。YOUTUBEでおじいじさんの現役時代のポージングを見たようでマスキュラーポーズも披露。


孫息子に元気をもらった土曜日でした。

今日は医療センターで12月の肺転移巣切除手術後初の造影CT検査と採血をしてきました。

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がんになる前は放射線被爆を恐れて勤務先の健康診断のレントゲンさえもやりたくなかった自分が、今はPETCT、胸部レントゲン、放射線治療で放射線にすっかり慣れてしまってゴジラになった気分です。

 

今日受けた造影CTはもう何回目かもわからないくらい受けましたが元気です()ちなみに今日のマシンはサイベックスでもなくハンマーストレングスでもなくキャノン製でした(笑)。(検査を受けながらトンネルの入り口のロゴを見ていた)

 

結果は来週の月曜日にわかります。その日までお預けです。

 

本当はすぐに知りたい気もするけれど、どんな結果が出てもそれを受け入れてどう進むか自分で判断するだけなのでドンマイ!!

 

コロナ禍で学んだこと。人生何が起こるか誰にも分からない!!やりたいことは先延ばしせず、やりたいことを出来るうちにやっておくべし!!

 

飲みたいときは酒をかっ食らって日々を楽しみます!!

 

コロナが収束したら、会いたい人に会いに行きたいと思います!!

2017年9月12日、千葉県鴨川市の亀田総合病院で気管腺様嚢胞癌の切除手術を受けて今日で3年半。
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2017年、2018年亀田総合病院、2019年、2020年尼崎総合医療センターと4年連続の入院記録更新中。

肺転移もすでに起きていますが、取れるものは取る、筋トレは出来る事を続けて体力、免疫力を高めるとの方針のもと、3年半の時間を生かしていただきました。

ドクター、看護師さん、家族、友人たち、支えてくださったすべてに感謝です。
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障害で勤務先はリタイアせざるを得ませんでしたが、時間は充分に与えられたのでかなり充実した3年半を過ごせました。コロナ禍という誰もが予想もしなかった事態は、1年後、2年後が読めない私たちがん患者にとっても大きな足かせになっています。

そんな中でも、こうしてこの世でやるべきことをひとつひとつ出来ている自分は幸せです。ついています!!
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そして、今は月ボの連載を書きながら、筋トレをしながら経過観察中!!

5月に12月の肺転移巣摘出手術以来初の造影CT検査が待っていますが、多分、大丈夫!きっと、大丈夫!!

いつまでこの世で生きるのかは分からないけれど、この調子で1年1年積み上げて生きマッスル!!
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ここのところ悩まされている腰痛。

先日、公園でぶら下がりをしてみたが改善には至らず。

冷静に考えてみた結果、腹筋運動をしばし休止。

あと、寝る時は横向きで体を丸め気味に。気管孔呼吸のため横向き寝は空気の通路が圧迫されるから避けたいのだけれど・・・背中に枕をあてて真横ではなく斜めに寝て気道確保。

座る姿勢にも問題がありそう。背中から腰が丸まらないように椅子に深く腰掛けて背筋をまっすぐに保って座るのが楽なようだ。

そんな状況でも出来るトレーニングは続けたい元ボディビルダーの性。

人間の筋肉の70%が存在する下半身の鍛錬。実際、代謝を高めるには体幹部と下半身の大きな筋肉を使う運動が効果的なのは明白。

私のように気管孔呼吸でがんの肺転移患者には肺を鍛えて肺の機能を高める事は大切。

そんなわけで、体をまっすぐにキープして行えるブルガリアンスクワットと踏み台昇降運動は日替わりで続けています。

肺部分切除手術から2か月余りが経過した今、実施回数を1セット50回から一気に100回に。

思っていた以上に肺機能の低下もなく、思っていた以上にしんどさも少ない。

この調子で進めようと思います。
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公園筋トレ、再スタートです。

 

寒さが峠を越し晴れた先日、近所の公園に出かけ試しに遊具にぶら下がってみましたが、右脇下の痛み、ツッパリ感なし!傷口への不安もなし!!術後は痛みはもちろん、脇がツッパリ右腕が上げらない状況でしたから、自宅でのストレッチ効果が出たかな。Anyway、ぶら下がりも出来るし日常のトレーニングに戻れそうです。

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12月の手術前は継続的に血圧が高かったので、先日、手首で計測する血圧計を購入。トレーニング前後など日常的に計測を始めました。血圧を下げる効果が期待出来るという野菜ジュース、ビタミンCも始めました!!

 

今は、若い頃と比べるとやや高めかなというところで落ち着いていますが、手術前に高血圧が続いたのは一体何が原因だったのでしょう?。肺転移ということから来る精神的なものだったのかな?

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そして、肺転移で右肺の部分切除をしたのとコロナ渦ということもあり、オキシパルスメーターも購入し、トレーニング前後の血中酸素濃度の計測も始めました。亀田総合病院入院中には病室に私専用のパルスオキシメーターと太腕専用の血圧計を設置していただいておりリハビリの前後、自主リハビリ時に計測していたことを思い出したからです。

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(※ネットで日本製と書いてあったのを注文したのに来たのは中国製!!残念!!)
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(※病院で使っていたパルスオキシメーター)

春めいてきた陽光のもと、スギ花粉飛散に注意しながら筋トレでもっと体をいじめて筋量、筋力アップ、免疫アップを目指します!!

◎この病気は医者には治せない。ならば自分で何とかするしかない。(I氏)

◎治療法がないなら時間を稼ぎ、運動と食事で免疫力を高めよう。(BIGTOE

◎俺たちは決して「完解」を諦めない。

これは、個人の見解、自分自身が今後どのように癌に対峙するかの指針をまとめるものです。

 

《希少な気管腺様嚢胞癌》

「腺様嚢胞癌」自体数十万人に一人と言う「希少癌」なのですが、発症部位が気管である「気管腺様嚢胞癌」となるとさらに希少で、私が癌宣告を受けて以来3年半が経過しましたが、出会った「気管腺様嚢胞癌患者」は、私を含めて6人と極めて少数派になります。そして、二人が天に召されました。

 

《腺様嚢胞癌の治療の現状》有効な治療法、有効な薬が確立されていない

動物であれば希少な絶滅危惧種は保護されるのですが、希少癌患者は患者数が少ないゆえ、症例が少ないゆえ、経済的見返りも見込めないから経済至上主義の世の中ではあまり研究がされない。よって有効な治療法、有効な薬が確立されていないというのが現状なのです。新型コロナのように患者が世界中にいれば、競って治療薬開発が進み完解する人も増えるのでしょうが・・・。

 

《行われている治療法は様々》

そのような状況ですから、病気の進行度、発症部位、転移の有無、受診した病院、出会った医師など様々な条件により外科手術、放射線、陽子線、重粒子線、肺がんなどの他のがんの抗がん剤、分子標的薬などの化学療法でのトライ等、同じ「腺様嚢胞癌」であってもその治療法は様々で異なっています。

 

《私の場合》

私のように気管のほとんどと喉頭部とリンパ節、骨、筋肉などその周辺組織を切除しての胸の気管孔制作した患者さんはさらに希。こうしてブログで発信をしていても、同じ状況の患者さんに出会ったり、連絡をいただいたことは未だにありません。

 

20179月の外科手術、断端部への放射線治療後、約3年生かされていますが、202011月の造影CTで遂にACC肺転移が見つかりました。しかし、幸運にも多発転移ではなかったために12月に転移巣摘出のための開胸手術を受けることが出来ました。とりあえず画像で確認された転移巣は切除されファイナルカウントダウンは先延ばしになりました。

 

《腺様嚢胞癌にどう対峙するかを語り合う》

先日、私以外で唯一の男性サバイバーI氏と、私たちの罹患した「腺様嚢胞癌」とどう対峙していくのがいいかについてオンラインで男同士話し合いました。

 

I氏は、すでに転移も確認されているため、「外科手術」と言う現状では一番とされる治療法の対象外となり、「西洋医学での確立された治療法がないという現実」を受け止め、「無治療」を選択。仕事を続けながら「免疫力の向上をめざすなどあらゆる可能性」を求め東洋医学に取り組んでいます。

 

私は、出会った医師が外科手術の名医だったため、病巣の範囲が広く手術出来るギリギリの状況で恐らく癌は取り切れないと言われながらも、癌とその周辺組織を切除する外科手術とその後局所再発防止目的の放射線治療を受けました。そして、昨年末の肺転移発覚からの肺転移巣切除手術です。今後、さらなる転移巣が出現する可能性は高いと言われていますがとりあえず延命出来たという状況です。

 

私の主治医の見解は、「腺様嚢胞癌は手術が可能ならまず切除、局所再発防止目的で断端部への放射線。その後、遠隔転移の可能性は続くがこれは防ぐことが出来ない。現状では効果が確認された抗がん剤はない。手術をしなければ、腫瘍が気管を塞いで3~4か月で呼吸困難になり死に至るだろう。」とのことから、時間稼ぎ、延命処置かもしれませんが、「再発、転移は無いかもしれないとの可能性もゼロではない」という願い、「将来、有効な治療薬が見つかるかもしれない」との希望から、見えている癌を取る手術を選択したのです。

 

加えて、「腺様嚢胞癌は、切除後5年、10年と経過しても再発、転移の可能性が高い」ともおっしゃっていました。現状では「腺様嚢胞癌」で完解したという人はどこかにおられるのかもしれませんが、私は出会ったことがないのです。

 

それでも、状況は異なりますが、I氏も私も「完解」が目標であることには変わり有りません

 

≪続く・・・≫

mKamedaStarLive2017

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