★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

タグ:#癌の肺転移

今日で命を懸けた大手術から丸4年を迎えました。バンザーイ!!バンザーイ!!

 

4年前の今頃は千葉県鴨川の亀田総合病院の手術室でアジの開き状態で横たわっていました。(午前9時~午後5時半)

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20177月、ちょっとした喉の違和感が長引いていたため娘の強い勧めもあり訪れた所沢の防衛医科大学病院で「ステージⅣの気管腺様嚢胞癌。大きさは10cm。効く抗がん剤もなく、放射線も効果が期待できない。生き残る可能性は外科手術で癌の出来ている気管、喉頭部を切除することだけ。5年後の生存率40%未満」と告知され、「もし、手術をしなければどうなります?」と質問すると「おそらく34か月で気管が癌で塞がれ窒息死するでしょう。」との答え。鍛えた体にメスを入れないと決めていた私も流石に焦り、セカンドオピニオンで病院を渡り歩いた末に、親友笠松博次さんの紹介により亀田総合病院で手術を受けたのです。

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※名医を紹介してくださり、手術へ背中を押してくださった笠松さん。お見舞いに来てくださった時の写真です。この時にはまさか私より先に逝くなど思いもしませんでした。天国で待っていてくださいね。

気管と甲状腺、声帯を含む喉頭部全摘という成功しても気管孔での呼吸になり、声を失い、一生ホルモン剤を服用しなければならない。気管孔を作るために両鎖骨、第一、第二肋骨を切除、気管孔の補強のために大胸筋を使うため大きな障害が一生残る。術中および合併症で亡くなる可能性20%をも示唆された手術でしたが、生きる為に受けることを決めたのです。

 

そして、妻、娘、息子、友に見送られ心の中で「これがこの世の最後の見納めかもしれないな。さよなら。」と言いながら車いすで手術室に入りました。

 

「今から麻酔かけますから少し頑張ってね。」という医師の声とともに意識が無くなりました。

 

8時間半にわたる手術は無事成功!!

 

そして、半年に及ぶ入院生活と退院後の鴨川でのさらに半年の療養生活を経て、生まれ故郷の関西に帰ってきたのです。

 

瞬く間に3年という歳月が経過しました。その間、昨年12月に癌の肺転移が見つかり切除手術も受けましたが無事回復し今もこうして生きています。

 

すべて、家族、友人たち、先生方、看護師さんたち、掃除のおばさんなど多くの方の助けがあってのこと。

 

今、ここに4年目を迎え、改めて関わってくださった皆様に心より感謝致します。

 

先月、ヨットでの単独太平洋横断ならぬ往復を成し遂げて帰還された辛坊治郎さんが「人間の生き死に以上に大事なことはそうないね。」「ニュース関係の仕事長いんだよ。でも、ほとんどのニュースは人生に影響はないね。誰が総理大臣になろうが、関係ねえだろ、んなこと!人間生きているうちが華です。」と語られたとか。

 

太平洋ひとりぼっち、大自然の圧倒的な力の中で「死」を身近に感じたからこそ言える言葉かと思います。

 

人間、必ずいつか死にます。死んだら終わりです。生きているうちが華です。身の回りに起きるほとんどのことは取るに足らない小さなこと。思い悩むことはやめましょう。

 

私の2000年から20年に渡って続けてきたホームページBIGTOEの筋肉物語」

http://bigtoe-jp.com/

の冒頭の言葉

 

Life is too short to worry about anything.

Enjoy life !! Enjoy workout!! Fall in love!!

Because the next day promises nothing.

 

人生はつまらないことに心を煩わすには短すぎます。

誰も明日は約束されていないのです。

 

つまらないこと、煩わしい人とは距離を取り、妻、娘、息子、孫たち、心で繋がった友人たちと人生を11日積み重ねるようにしてお迎えが来る日まで生き抜きたいと思います。

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9月を迎え、夜が明けるのが急に遅くなってきました。今朝も曇り空の下、近所の公園で体力アップ、免疫力アップ目的の筋トレです。

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「いつまでこうして筋トレ出来るかな」とベンチで考えながら・・・。

 

次の目標は、1年後の「5年後の生存率40%未満」の40%未満に入ることです。


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※右の大胸筋が無いのが良く分かりますね。しかし、筋トレは素晴らしい!!66歳、ステージⅣの癌患者に見えますか?

連日過去最大の感染者数を更新し続けるCOVID-19

 

「医療崩壊の危機」が叫ばれていますが、感染拡大はコロナ患者だけでなく、交通事故、怪我、がん、心筋梗塞、脳梗塞などなどの患者さんたちの治療にも大きな影響を与えてきています。

 

私自身、11月に「癌の肺転移」が確認され12月に転移巣を切除するための開胸手術を受けたわけですが、治療を選択するにあたり、一時は3年前に「気管癌切除手術」を受けた先生が勧めるメスを入れない低侵襲な「凍結治療」に大きく気持ちは傾いていました。

 

しかし、時はコロナ渦。関西から関東の病院への移動もリスクがあるうえ、入院前に外来受診をしてまず「PCR検査」。検査結果が出るのを待って陰性が確認されてから、入院前受診、そして入院、治療、退院後の受診と言うことになります。おのずと関東での滞在期間は長くなり感染リスクだけでなく経済的な負担も大きくなるのです。そして、「凍結治療」は断念。

 

地元で手術を受けることを決めました。この状況下ですからどこの病院でも入院前にまず「PCR検査」は受けることになりますが、滞在費はかかりません。不要不急の外出はしないので当然ですが、幸いにもPCR検査は陰性。晴れて入院、手術となりました。

 

2017年、2018年、2019年と3年連続して入院していますが、その時と決定的に違うのは、病室から出る時は必ずマスク着用、見舞いは原則11回、1家族1人、着替えの交換名目とされています。実際、入院期間中に入院病棟内で家族の見舞いらしき光景を見ることは一度もありませんでした。ラウンジも閑散としておりほとんどの入院患者は自室で過ごされていたようです。今回は足掛け6日の入院でしたから、そう退屈ではありませんでしたが、これが3年前のように半年近い入院ならたまらないでしょう。

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3年前の入院時に主治医が「院内はとても清潔に見えますが、実際には、ばい菌がたくさんいます。」と言っておられましたが、コロナ渦でPCR検査をパスした人のみが入院されているわけなのでさほど気にはなりませんでした。

 

医療センターの主治医は「手術は年明けでもいいですよ。」とのことでしたが、コロナ感染拡大が続いている現状を見ると「手術延期」になって、その間に「転移癌」が成長する可能性も高くなります。ボディビルダー現役時代も、「きつい脚のトレーニングは週の初めに済ませてしまう」主義でしたから、今回の手術も「苦しいこと、痛いこと、嫌な事は早く済ませてしまおう。」という考えから「出来るだけ早くお願いします!」と答えました。

 

昨日も兵庫県の新型コロナ感染者は232人と過去最高を記録しています。イギリスからの変異型新型コロナウイルスの感染者が複数名確認されています。

 

クリスマスも自宅で過ごすことが出来ました。早い決断と実行は正解でした!!

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