★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

タグ:#がん切除手術

★閲覧注意画像あります★

来週12日で
癌切除の大手術から丸5です。

 

当時、医師から5年後の生存率は40%未満」と告げられましたが、良い家族、良い友人に恵まれたこと、良い病院、良い医師と出会ったことで今日があります。感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、同時に生きる事と引き換えに多くの物を失いました。

 

「失ったものを数えるな」という教えもあるのですが、あえて確認のために数えてみました。結構ありますが、それ以上に得たものも多く、大きかったと思うこの頃です。

 

【声帯全摘】

◎声帯切除で人間としてのコミュニケーションツールである「声」を失いました

➡それで仕事を失いました( ;∀;)

➡もし、事故、事件に巻き込まれても助けを求められません。(少し怖い。)

➡好きな歌も歌えません。カラオケ出来ません。

➡コミュニケーションは当初は筆談でしたが、今はほとんど電気人工喉頭です。


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(※左・カラオケのマイク。今は右の電気人工喉頭をマイクと呼んでいます。😢

 


YOUTUBE
BIGTOESATOの筋肉オフ会The FINAL 人口電気喉頭での挨拶」

 

 

【甲状腺全摘】

甲状腺全摘毎日甲状腺ホルモン剤を飲まないといけません

➡これは薬を毎日飲むだけなので何てことありません。

 

【気管摘出・永久気管孔制作・臭覚喪失】

◎鼻、口呼吸から気管孔呼吸になり「臭覚」を失いました

➡授かった孫の赤ちゃんのいい匂い、食べ物の美味しそうな匂いがわかりません😢

➡ガス漏れが起きていても、食べ物が腐っていてもわかりません😢

➡おならなど悪臭がわからないという良いこともあります()

 

◎気管の大部分を失い、胸に開いた孔(永久気管孔)呼吸になったため、力む、息むことが出来ません。

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(※これが気管孔。ライトで照らして覗くと、気管から気管支への分岐部が見ることが出来ます。)

 

主治医が「筋トレは難しくなる」と言っていたのは、このことだと思います。

10mm足らずの小さな穴ひとつなので運動するとすぐに息があがります。

 

◎気管孔の乾燥を防ぐため134回の「ネブライザー」による加湿が必須です。

➡健常者では、吸い込んだ空気が、鼻、口、喉を経由する時に適度な湿気を帯びるのですが、気管孔では乾燥した空気が直接、気管孔、気管支、肺にはいるので人工的に加湿することが必要になります。

➡そのため5時間以上の外出、遠出にはネブライザーが必携です。遠出、旅行の場合には、あらかじめネブライザーをかけられる「基地」(ホテル、友人宅など)を決めてから出かけます。


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(※これがネブライザーです。水、生理食塩水を霧化する装置で電源が必要です。)

 

YOUTUBE「気管癌手術で制作された胸の気管孔のメンテナンス」★閲覧注意★

 

◎気管孔から出てくる「痰処理」が随時必要です。

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(※手鏡、綿棒、ティッシュは必需品です。)

 


➡飲み会などで頻繁に席を立つのは、歳のせいでトイレが近いこともありますが、「痰取り」のためでもあります
😢

 

◎気管孔は口のように開閉が出来ないので、ゴミやほこりや虫が入らないように「エプロンガーゼ」「ラリングフォーム」でカバーをします

➡健常者のように吸い込んだものが、鼻、口、喉を経由せず直接、気管、気管支、肺にはいるので、今、流行りの「コロナ」への感染リスクも高いそうです。

でも、ノーワクでも感染したことありません( ´艸`)

 

◎気管孔に「狭窄」が起こるため、24時間気管内に「狭窄防止用ステント」を挿入しているので、清潔を保つために毎日ステントを脱着して洗浄が必要です。


 

◎胸に開いた気管孔から水が入るとダイレクトに肺に達するため溺れたのと同じ状態になりますから、水泳、湯舟に浸かることが出来ません。湯舟にはまったり、洪水に巻き込まれると死にます。

 

➡入浴時、シャワー時には、水が浸入しないように呼吸用の「ソフトフェイスマスク」「パーミロール」で胸に張りつけて固定してから浴室、シャワー室に向かいます。細心の注意が必要です。入浴もシャワーも面倒くさいです。

 

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(※ソフトフェイスマスクをパーミロールで貼り付け防水してからシャワーです。)

 

湯舟には鳩尾あたりまでか浸かれません。温泉好きだったので悲しいです。肩まで浸かりたい!!

➡癌切除手術後の入院中、主治医から「今日から下半身シャワーしてもいいですよ。」と言われたのはチューブがすべて抜けた手術から1か月以上経過してからでした。

「下半身シャワー」は初めて聞きましたが、今では生活の必需ワードです()

 

【両鎖骨・胸骨・第一第二肋骨切除】

残せる気管が5cm程度だったために、喉ではなく胸に気管孔を作ったのですが、それには骨が邪魔になります。手術前に主治医から「骨は戻さないのではなく気管孔を作るために戻せない。切断ではなく切除です。」と説明を受けました。


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(※「骨が戻せない。切断ではなく切除です。」との説明)

 

「骨が無くなったらどうして体を支えるのですか?」と質問すると「皮膚と筋肉で支えます。物を持ち上げたり出来ませんが、生活は出来ます。」と言われたことを鮮明に覚えています。ボディビルダーが物を持てなくなる・・・ショックでした。

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(※術後、腕を上げることが出来ず肩が痛みましたが、リハビリである程度上げられるようになりました。)

 

そして、今。筋トレやっています。確かに骨と右大胸筋が無いのでベンチプレス、ショルダープレスなどフリーウエイト、プレス系の種目は出来ませんが、脚、背中、腕など出来る部位がありました。少ないですが出来る種目がありました。


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(※公園でのメイン種目。自重でのワイドグリップチンニング。)

 

癌との戦いでその後も転移巣切除手術、放射線治療で入退院を繰り返していますが、出来る「筋トレ」は続けて、そこそこの体力は維持しています。医師も看護師さんも「こんなステージⅣのがん患者見たこと無い」とその体に驚いています。同年代の健常者よりも筋量は有るかもしれません。

 

「筋トレ」をしている時は、嫌なこと、ネガティブなことを考えないのが一番の良いところかもしれません。きっと生きている限り、1部位でも、1種目でも、1セットでも出来る事を続けるでしょう!!

 

今朝もいつもの朝のように「筋トレ」が出来る事に感謝しながら公園を後にした筋肉バカの「がん切除手術で失ったものと筋トレに纏わる話」でした。

今週は二人の孫息子が泊りがけで遊びに来てくれました。

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思い起こせば、私が命を懸けた癌切除手術を受けた時には想像もしなかったことです。まさか孫に会えるなんて。しかも、二人の男の子!!自分の子供が女の子だったので女の子は可愛いと思っていたのですが、男の子の孫の可愛さは格別なものがあります。娘に感謝です。

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「神様が授けてくださった最高のギフト」であり、余命宣告まで受けた私には「生きる目標、生き続ける意味」になったことは間違いありません。

 

神様に感謝、妻に感謝、娘夫婦に感謝です!!


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そして、一昨日は高齢者未接種三人組での白昼の飲み会でした。流石に前回の気温35度での公園飲み会では意識が飛んで「熱中症」になりそうだったので今回は大事を取ってエアコンの効いたレストランで。平日だし昼食時間をずらしたにも関わらず、店内は大勢のお客さんで賑わっていました。多くの国民は流石にもう悟ってますね。

 

話題は勿論、「還暦を過ぎてからの筋トレの重要さ」、見た目だけでなく、来るべき(私はもう来ている())病に備え、「元気に生き切るための日ごろからのトレーニング習慣の重要さ」についてです。三人は二十歳の頃ナニワボディビルクラブで出会って以来の「筋肉の友」。ボディビルの相方のSATOさんは、妻よりも長い付き合いなのです。そんな出会いに感謝です。

予定通り、昨日退院してきました。

 

カテーテルは、何事もなく無事に終了。主治医によると「いい所にマーカー留置が出来た」そうです。次回は29日にサイバーナイフ施術時に体が動かないように固定するフレームを作り、本番へのデモンストレーションのようなことを行なうそうです。

そして、本番は77日七夕から。照射は1か所3日×2か所で6日、なんだかんだで、約10日だそう。

7月終盤には日常に戻れそうです。

 

入院の手続を済ませると病室に案内され、カテーテルについての説明、薬剤師、栄養士からの説明のあと、採血、採尿、血圧測定、身長、体重測定、そして最後は看護師さんによる「毛剃り」で初日の日程は終了。

 

2日目のメインエベントは、カテーテルによる金属マーカー肺留置です。「案ずるより産むがやすし」と言いますが、一番気になっていた今回初体験の「カテーテル」。動脈ではなく「静脈カテーテル」で行なわれました。静脈では出血も少ないため施術後の安静時間も2時間と短く、その為、その間に尿意をもよおしてもナースコールを押せば看護師さんが尿瓶をもってきて処理してくださるとか。そのため、尿管チューブを挿入することなく終了できました。「良かった~!!」

 

尿管チューブは、過去2回のがん切除手術で経験しましたが、挿入する時は全身麻酔で意識がない状態でいいのですが、術後、抜くときの気持ち悪さと抜いた後、数日続く排尿時に沁みる痛みが嫌だったのです。

 

幸か不幸か、安静時も尿意をもよおすこともなく過ぎ、尿瓶体験は出来ず!!夕方には晴れて自由の身となりました。完全に取越苦労でした。

 

病室から施術室までは歩いて行きます。

カテーテル挿入時は、「はい、脚の付け根を消毒しますね。」といきなりT字帯を外され拭き拭き、「今から麻酔しますね。チクっとしますよ。」カテーテル挿入の瞬間に体が「ビクッ」とする痛みがありましたが、その後は医師や看護師の声が聞こえるだけで、仰向けに寝た胸の上には撮影用の大きなカメラがあるので下半身で何が行なわれているのか見えません。膝や腿に触れられている感触はあるのですが、鼠径部は局所麻酔が効いているのか特に何も感じない。実際にはカテーテルが鼠径部から肺まで入って行ってるのだけれど、体の中を何かが通過しているような感覚もありません。「はい、台が動いてCT撮ります。息を吸って、止めて。」を3回程度繰り返したでしょうか。「はい、終わりです。」で終了でした。

 

後は、ストレッチャーで病室のベッドまで運んでくださいます。

 

施術後、病室に主治医が来てくださったので、「退院後飲み会があるのですが酒飲んでもいいですか?毎日、運動の習慣がるのですが問題ありませんか?」と聞きましたが、「問題ない。」とのこと。

 

本番の照射は苦手な痛み(筋肉痛はLOVEですが())もないので楽勝です!!知らんけど!!

 

今回の準備入院は、3日だったので看護師さんと親しくなる暇もありませんでした。次回に期待です!!()

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※今朝、今週初めて公園へ。ハンギングレッグレイズを20回ほど試しましたが、何となく鼠径部がチクつくので公園のゴミ拾いだけして帰ってきました。帰宅後、カテーテルの痕跡を見ると急速に傷が塞がり小さくなっているようです。明日からは平常ペースに戻します。

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今回の入院で看護師さんが私の脚にマジックで印を入れているので「それ何ですか?」と訊ねてみました。「何かあった時にすぐに脈を確認できるように足背(そくはい)動脈に印を入れているんです。」とのこと。ひとつ、賢くなりました。

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3年ぶりに緊急事態宣言による移動規制のないゴールデンウイーク。あちこちの観光地には積もり積もったフラストレーションを発散すべく観光客が繰り出しているようです。

 

個人的には、当初からそうでしたが、時間の経過、変異とともに弱体化したとされるコロナウイルスには何の恐怖感もありません。がん切除手術による気管孔呼吸を維持するために1日3~4回のネブライザーの必要があるため、コロナ騒動前から5時間を超える外出、遠出にはネブライザーを持参し、そのための場所を確保する必要があるために遠出をしなくなったことから、コロナ禍の移動制限もゴールデンウイークも他人事なのです。

 

楽しみと言えば、日常的に行っている近所の公園での筋トレ、散歩、たまに行なう親しい友達との公園飲み会、亀田病院退院後からはまった韓国ドラマ、そして、趣味はお酒と終活という何とも退屈な日常にどっぷりと浸かっているのです。

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そんな私に娘と昨年生まれた孫息子2号が泊りがけで遊びに来てくれました。我が一人娘は当然可愛いかったのですが、男の子はまた違う可愛さがあります。孫息子1号は3歳、2号は0歳ですが成長とともにそれぞれの個性が垣間見られます。

 

私は古い人間なので「腕白でもいい逞しく育って欲しい!」と強さと優しさを備え持った男に成長して欲しいと願っています。出来れば筋トレもやってほしいのですが我儘というものでしょうか。

 

笑顔を見るだけでこちらも笑顔になり、心が癒されます。そんな幸せな時間はあっという間に過ぎ去り、夕方に帰っていきました。幸せと感じさせてくれる時間と孫息子たちを授けてくれた娘に感謝です。

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今日も早朝5時起きで、まず、ご先祖様に手を合わせ、ネブライザーで気管孔を潤してから近隣の公園へ。

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公園では、持参した火ばさみでゴミ集めをしながらの公園筋トレです。雨天の場合を除いてはもう完全に毎日のルーティンになっていますね。

 

呼吸、心拍数の運動中の回復具合、トレ後の血圧、血中酸素濃度は安定を保っています。変わりなく筋トレが出来ていることに感謝です。

 

午後は、医療センター頭頸部外科の定期受診に行ってきました。今回は、CTPETのように体の外からは見えない状況のチェックではないので気楽な受診でした。問診と、気管孔の目視チェックは異常なし。来月23日の採血、造影CT、呼吸器外科、頭頸部外科の受診結果を乗り切れば、亀田病院でのがん切除手術手術から丸5年を明るい気分で迎えることができます。23日が勝負です。

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帰りには、妻といつ以来か分からないくらい久しぶりのスターバックスでチョコバナナナバナナ フラペチーノを楽しんできました。お味はそこそこなのですが、貧乏性なので690円はちと高い気がします()

 

明日は、曇りのち雨の予報が出ています。雨が降り始める前に背中、脚、腹を追い込んできマッスル!!

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(※まだ、こんなことやっているのですね。どこも人はおらず暇そうでしたが・・・。)

私たち人間には体に備わった「免疫システム」があります!

 

体の中には「常在菌」が存在しており、免疫機能に欠かせない物なのです。以前、眼科で「昔は眼科に行くと頬に受け皿のような物を当てて目を洗ってくれましたが今はしません。自宅で薬局で売っている洗眼液や水道水で目を洗ってもいいですか?」と訊ねてみましたら、「ゴミが入った時とか、11回とかならいいですが、頻繁に洗うと目の健康に必要な菌まで洗い流してしまうからダメですよ。」とのことでした。4年前のがん切除手術後の入院中にも主治医は「消毒は水道の流水で充分です。アルコールや消毒液は必要ありません。」と語っておられました。

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コロナ禍で当たり前のようになった「ソーシャルディスタンス」、「外出自粛」、「過度ともいえる消毒」は免疫力を落とします。

 

人間は、人と交流したり、ものに触ることで細菌やウイルスを体内に取り込み免疫力を向上させるからです。

 

良かれと思ってやっている過剰に清潔な環境作り、消毒、人との交流の制限は、かえって免疫力を低下させ人間を弱くしているのです。そして、免疫力の低い体に毒性が強いウイルスや細菌が入ってくると、たちまち負けて発病することになります。

 

以前に話したことですが、私が1990年代に仕事で台湾に長期滞在した時、1週間くらい下痢が続いたことがありました。現地の方に訊くと「清潔すぎる環境に慣れた日本人では良くあること」とのことでした。台湾の人に比して免疫力が弱いということです。

 

2日後に迫った北京オリンピックで中国は、ウイルスを0にしようとする「コロナゼロ政策」を実施していますが、過剰な消毒によるウイルス感染以外の弊害も懸念されます。

 

栄養、睡眠、運動、笑い、人やウイルス、菌との交流で鍛え自然免疫力を上げる事が大切です。

 

幼い子供たちは、ハイハイしたり、口に物を入れたり、同年代の子供たちと交流することでウイルスや細菌が体内に侵入し、抗原・抗体複合体が生成され免疫システムが構築されます。

 

子どもを部屋の中に閉じ込めていては、過剰な消毒の元に育てていては、健康な免疫システムは発達しません。かえって弱い子供にしてしまいます。

 

これも以前にも話しましたが、私の子供の頃(昭和30年、40年代)は、汚れた手でお菓子を食べたり、落としたお菓子の砂を払って食べたりしていましたが健康でした。さらに終戦後の昭和20年代に成長期だった年代の先輩方は往々にして健康面で強い方が多いと感じています。

 

大人も子供も、通常の帰宅時の手洗い、うがい、外出先でのトイレ、ドアノブを触ったあとの手洗い、消毒は必要ですが、過剰な外出制限、家中のカウンターのアルコール消毒、家庭内でのマスクは不要と私は思います。免疫力を低下させます。

 

友人でボディビルダーの医師、浅見先生もブログで「免疫の獲得」について語っておられます。

https://ameblo.jp/asaminaosan/entry-12724664484.html

昨日の公園筋トレの結果期待通りの背中の筋肉痛を味わっています。

このレベルの筋肉痛は、2017年のがん切除手術後は初めてです。ボディビルダー現役時代はMになりきり、筋肉痛を楽しんだものですが、手術で呼吸形態が変わり、骨と筋肉切除もあり、なかなか筋肉痛が出るようなトレーニングは出来ないでいました。

重量を扱えないので、もっぱら下半身は自重、上半身は軽重量、チューブでの負荷でトレーニングをしてきました。骨がないため全体重がかかるチンニングは避けていたのですがなんとかなりそうです。ちゃんと背中に筋肉痛が来ています。

しかも、翌日朝から!!まだまだ、若い!!
これからは週に2回くらいは公園トレーニングを取り入れます。超気持ちいいです!!

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3年前の今頃は手術を終えて集中治療室で痛みと戦っていました。手術自体の痛みは数種類の痛み止め効果で思ったほどではなかったのですが、チューブだらけで身動きできない為の背中、腰の痛みには効かないようで、その痛みは想像以上でした。

 

そして、今日で賢人に生まれ変わって丸3年。賢人3歳の誕生日を迎えることが出来ました。

 

これも亀田総合病院の頭頸部外科 岸本誠司先生、呼吸器外科 野守裕明先生、ツォン先生、ハーパーさん、看護師さんなど治療に関わってくださった人たち、足しげく千葉県鴨川市まで通い来てくれた家族、親戚、友人たちのおかげです。心より感謝です。

 

当たり前ですが、切除された気管、骨、大胸筋は3年経ってもトカゲのしっぽのように生えてはきません。口、鼻呼吸を、声を、臭覚を、骨を、筋肉を失いましたが、多くの人と繋がることが出来、人生において得るものの方が多かったし、幸せ度数は上がりました。諸外国に比して社会保障制度が比較的整っている日本ですから何とか生きていけることも幸せです。

 

大好きな筋トレも出来ない種目が多くなりました。気管孔という胸に開いた直径10mmの小さな穴での呼吸では酸素が十分に取り込めずすぐに息が上がります。でも、インターバル、細切れトレーニング、アイソメトリックス、スロームーブなど工夫次第で出来るのです。

 

若くて健康な頃のように大きな筋肉、筋力を作るためではなく「体力の現状維持」、「体力が維持されているかどうかを確認する」ための筋トレです。

 

「今日は、息がすぐにあがるな。」、「乱れた呼吸が、脈拍数がなかなか戻らないな。」「同じトレーニングでも今日はしんどい。」などなどです。

 

そんな感じで自分の体と会話しながらのトレーニングは一生続けるでしょう。

 

幸い、今日はブルガリアンスクワットの1セットあたりの回数を5回増やすことができました。

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次の目標は、がん発覚当時、医師から5年後の生存率40%以下と言われた2022年です。その次は2023年「筋肉オフ会リターンズ」開催。2025年大阪万博。孫息子の小学校、中学校、高校卒業、結婚・・・。

 

まだまだ、行けそうです。

 

今日は、家内とケーキ、ケンタッキー・フライド・チキン、お酒でささやかに祝いました。クリスマスが3か月早く来たようです(笑)。
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