退院はしたものの手術で気管が5cmと短くなり、手術前のようにのど、口、鼻を介して呼吸しないためにどうしても肺に入る空気が乾燥します。

入院中だった秋から冬場、春にかけては特に空気が乾燥するために肺炎や気管支炎になったり、風邪、インフルエンザに感染といったリスクが大きくなるのです。そこで、命を守るためにネブライザーという吸入器での加湿を
1日に数回しなければなりません。入院中の多い時では1日に7回、退院して自宅療養になってからは放射線治療による炎症が治まったために回数は減っています。それでも1日に4回です。つまり、単純計算して、5時間おきくらいにネブライザーを20分程度かけて加湿する必要があるのです。

通常は、呼吸器疾患のある患者が口にマウスピースをくわえたり、吸入マスクを口にあてるのですが、私の場合、胸に開いた気管孔という孔に吸入マスクをあてて吸入することになります。加湿することによって乾燥して気管壁にこびりついた痰が柔らかくなり、体は痰を吐きだそうとして咳き込むため気管孔から痰がでてきます。生きるためにその作業を日課として続けなければならないのです。
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昨年11月の一時退院時にはO社の家庭用ネブライザーコンプレッサー式 NE-C28 (定価20,000円)を、購入しましたが、どうしても病院で使っていたものと比べると霧化量のパワーが足りません。そこで退院時にはやはりO社の超音波式ネブライザーNE-U780(定価100,000円)を購入しました。しかし、自宅で設置して使う分にはいいのですが、長時間の外出となるとAC100V電源が必要ですし、重量が本体だけで2.5㎏ありかさも大きくて持ち運ぶのが大変です。そこで、あちこち調べた結果、やはり、O社の携帯用メッシュ式ネブライザ NE-U22(定価 32,000円)、本体97gを購入しました。

正直、
NE-C28がパワー不足と感じていたので、さらに小さいくなる携帯用には不安があったのですが、本体からチューブを介さずに直接吸入マスクとなるからでしょうか、実際に使ってみると小さい割に優れものということがわかりました。勿論、携帯用なのでAC電源で使えますし、単三乾電池でも使えます。
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これで今月27日に東京の国立がんセンター中央で開催されるACCカフェへの参加へのハードルがひとつ無くなりました。

しかし、命と引き換えとは言え不経済でやっかいな体になったものです。

こんなこと言ったら、バチが当たりますね。生きてるだけで丸儲けなのに。

★ネブライザー★

気道内の加湿や薬液投与のため、喀痰粘液溶解剤、気管支拡張剤、抗生物質、生理食塩水などの薬液を数μmの大きさに霧化して気管支や肺胞に送り込む装置。

圧縮空気で薬液を霧状にするコンプレッサー式ネブライザー、超音波振動子の振動を利用して薬液を霧状にする超音波式ネブライザー、振動などによって薬液をメッシュの穴から押し出して霧状にするメッシュ式ネブライザーがある。