まずは、現状把握から・・・

(気管癌の画像を見ての現況)
○大筋は防衛医大、国立ガンセンター中央とおなじ。
○私の患っている腺様嚢胞癌は、たまに気管内にできることがある。これがネック。
○病気としてかなり範囲が広く、喉仏の下あたりから気管下部までに及び10cm近くある。
○近くに脳に続く動脈が通っている。
○有効な治療法は手術のみ。
 
(手術)
○手術は、呼吸器外科、頭頸外科、耳鼻咽喉科、消化器外科、形成外科の合同で。
○手術は、16時間以上に及ぶ大手術となる。
○手術を行うには、時期的にギリギリの線である。
○手術中、手術後のアクシデント、合併症により亡くなる可能性も10~20%ある。
○術後の入院は、約4ヶ月。
○気管・・・すべて取らないと取りきれない。
  ⇒開胸して胸に穴を開けての呼吸となる。
  ⇒喉を残して人工気管は現状では2~3cmまでしか出来ない。
  ⇒気管から癌の部分だけをとるのは、気管全体に回っているとみられ無理。
○喉・・・一部を取る方法では、再発の可能性が高く残しても気管がないので喉の機能はうまく働かない。
○食道・・・取れば、小腸移植か、胃管吊り上げで口とつなぐ。後者のほうが安全。
○甲状腺、声帯・・・取る
○癌を取りきれないため、術後の断端(だんたん)への放射線照射が必要。
○今、決心すれば、入院、手術は9月。
○のんびりしている癌だが、しつこく、5年~10年で再発の可能性がある。
 
(手術による後遺症)
○声を失う。(会話、電話、カラオケなど出来なくなる。)
○呼吸は、鼻、口ではなく、胸に開いた気管孔からとなる。鼻をかめない、笛を吹けないetc...当たり前のようにしていることが出来なくなる。気管孔のメンテが必要。
○嗅覚がなくなる。味覚の変化。
○息んだり出来ないのでスポーツ、重量物運搬は出来なくなる。筋トレもできなくなる。
○温泉、風呂、プールに入れない。気管孔から水が入るとおぼれる。
 
(このまま手術せず放置すれば・・・)
○3ヶ月~腫瘍が気管内で成長し息が苦しくなり窒息する。
○腫瘍から出血し血痰が出る。出血すれば急速に癌が広がる。
○気管に隣接っする食道にも浸潤しかけていると見られ、気管の癌がおそらく食道の裏まで来ているだろう。食道に来れば飲食ができなくなる。
○気管壁、気管の蛇腹のような部分の軟骨が癌で崩れてくる可能性が大きい。
○のんびりしている癌ではあるが数ヶ月も放っておいてよいものではない。
○気管の近くに頭につながる大きな血管が通っているため、早期に決めないと手術も出来なくなる。
○気管が詰まると、手術で麻酔を通せないのと、肺に酸素を送るための気管挿管が出来なくなる。
 
(癌治療のBIG3以外の治療法について)
○抗がん剤・・・効くものがない。
○重粒子線・・・副作用が大きく、気管に穴があく。
○サイバーナイフ・・・複雑で生きるうえで重要なパーツが集まっているこの部位には危険。放射線と同じで効果が見込めない。
○免疫療法・・・効果が実証されているものはない。免疫療法に走り、ひどい目に合い、手術さえ出来なくなった患者を多数見ている。手術後の予後に採用するのは可。

以上を踏まえた上で、手術をすることを決める。

生きるか死ぬか生きるための決断です。放置しておけば、数ヶ月で呼吸困難などの症状が出て、手術不能となるとの見通し、他に有効な治療法がないことから失うものが大きいが未来を生きるために命をかけた手術に挑むためサインをして来ました。

神様に与えられた新しい肉体で奇跡を起こすために!!

bodyguard
勇気をいただきました!!

しかし・・・