★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

2019年05月

ここのところ目の調子が良くないので、昨日は、眼科へ行って来ました。
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結果は、眼圧はぎりぎり正常値ながらも、さらなる検査の結果、右目の神経が薄っぺらくなっており緑内障の可能性が高いとのこと。そして、今日は視野検査のために再び眼科を訪れました。

診断は、やはり、緑内障でかなり進行しているとのこと。緑内障は失明の原因の1位で、治療、手術をしても白内障のように症状が改善されることはなく、進行を遅らせるだけだそうです。

人間、60年も生きていると、ガタが出てきますね。一昨年の気管腺様嚢胞癌発覚以来、そちらに気持ちが集中していたので気が付きませんでしたが、ここのところ気持ちに余裕が出来てきたのか?次々と体調不良に気が付きだしています(笑)。

癌は、手術で切除され、放射線治療を行ない現在は経過観察中。その後、ヘルニアが発覚しましたが現状維持。口腔内の骨腫は来月12日に除去手術をします。そして、緑内障。これは手術をしても治らないということなので、現状維持を目標に共生することになります。

でも、想定内だし気持ちは至って大丈夫!!癌の手術で「最悪でも死ぬだけ、それ以上のことはない」ことを学びましたが、これは今も心に生きているからです。ヘルニア、口腔内の骨腫は屁みたいなもの。目も生きてる間だけ見えていればいいのですから。

明日から6月です。鬱陶しい梅雨に入りますが、筋トレをしながらやるべきことを一つ一つ重ねて生きます!!

そうそう、手術以来、押し入れの奥に入れたままだったギターも出しました、ボケ防止トレーニングの一環です(笑)

今日は、朝から久しぶりの雨の中、医療センターで口腔外科の受診でした。

先日、歯の詰め物が外れて近所の歯科に行った時、以前から気にはなっていたのですが、癌だったら恐い(堀ちえみさんのこともありますし、腺様嚢胞癌は頭頸部、口腔内に多く発症する)ので無視していた口腔内のでっぱりを指摘され「紹介状を書きますから念のために行ってください」とのことからの受診でした。

医師によると、その正体は骨の塊のようで「悪性のものではないと思うが、癌化する可能性もあるから取りましょう。」とのこと。来月入院して手術で骨腫取ることにしました。

入院も
1日でいいだろうとのことで、7月7日の東京多摩ジム遠征にも影響はないだろうとのことからから決めた次第です。亀田病院での癌理療で放射線も行っていますが、口腔内ではないので、骨の壊死などが起こる問題もないだろうとのこと。
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なにわともあれ、前向きに考えられる結果でほっとしています。

明日から、トレーニングますます頑張れそうです!!

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がんになって、入院、手術となると大概リハビリが必要になります。

入院しているとリハビリ担当者が付き添って廊下やラウンジで歩行練習などをしているのを見かけると思いますが、術後のチューブだらけの体での歩行練習からリハビリが自動的に入院スケジュールに組み込まれていくという感じです。

そして、私の場合、おそらく生きている限り永遠に続くであろうリハビリの始まりでした。歩行訓練の後、癌切除の手術で失った声をカバーするための人工喉頭の練習、気管孔へのネブライザーによる加湿、気管から出る痰の処理、手術で鎖骨、胸骨、肋骨を切除、右大胸筋を骨から剥がし気管孔の補強に使ったことから来ると思われる右肩の機能不具合を少しでも改善するためのリハビリです。

人工喉頭は難なくクリア、気管孔のメンテナンスは時間の経過とともに改善したというより慣れてきたという感じでしょうか。最初は、綿棒で痰を取るどころか、胸に開いた穴(気管孔)とフランケンシュタインのように縫い目だらけの体を鏡で見る事すら恐かったのですから。右肩の機能は、術後
1年半以上経過した今でもほとんど改善していません。筋肉を骨から剥がしていることによるバランスの崩れ、手術で切った胸鎖乳突筋、大胸筋をはじめとする筋肉の硬化、放射線治療による組織の繊維化は主治医が言っていたように治らないのでしょう。首から大胸筋にかけての異物感とツッパリは24時間変わることはありません。横になったり、じっとしているとそれだけですぐに固まってしまいますから起きて体を動かしているほうが楽なのですね。

しかし、数十年にわたって培ってきたトレーニングメソッドを駆使して、可動域を広げるために出来るトレーニングを続けることで進行は食い止められていると思いますし、あわよくば改善をも狙っています。

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筋肉を鍛えコンテストを目指す体作りから、生きるための機能改善のトレーニングへの転換です。自宅での毎日のストレッチ、腹筋のトレーニング、マッサージと体力回復のための週3~4回のベイコム体育館でのトレーニングは欠かしません。

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(※痛みをこらえながらのシャフトだけを持ってのストレッチを1日に2~3回)

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(※背中の変化)

今日は医療センターで肘の診察を整形外科で、気管孔の診察を頭頸部外科でしていただきました。

肘はドクターの予想に反して、
2度にわたる水抜きの成果が出て、水は溜まらず、痛みはまだあるもののかなり改善していました。トレーニングにもう少し熱を入れられそうです。健康のためにやり過ぎに注意します!!

気管孔は先月の入院中に狭窄が起こりチューブは抜けませんでしたが、今日の診察の結果、チューブを
2mm短くしました。わずか2mmですが呼吸の体感はかなり良くなったような感じがします。たった2mmですが自分にとっては大きな2mmです!!最後にはチューブをなくそうともくろんでいます。

この結果を受けて、来週からはさらに体力の回復を目指します。そして、77日には1年ぶりの東京、多摩スポーツジム訪問を実現します。
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「今後の人生を悔いを残さないようにどう生きるべきか?」腺様嚢胞癌を罹患して考えたことをまとめてみました。

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【①がんは、すぐに死ぬ病、必ず死ぬ病ではない。

◎がんはステージ4でも治る可能性がある。しかし、効果があると言われている治療には副作用、合併症が付きまといます。諸刃の剣です。がん自体よりも治療の副作用で苦しむことも覚悟が必要です。生きるための治療ですから、治療で今まで普通に出来ていたことが出来なくなり、QOLは下がるかもしれませんが長生きできる可能性もあります。まず、自分が罹患したがんについて知ること、そのがんが治る可能性がある治療法を知ること。そして、どの治療をするか、またはしないかを自分で決める事が出来ます。決めたら後戻りは出来ないので前に向かって進むだけです。

 

【②不安への対応】

◎がんになると、死を身近に感じ、病状の悪化、転移、再発への不安を持つものです。しかし、起こってもいないことへの不安は妄想にすぎません。起こっても居ないことを心配することは無駄です。また、なってしまったことは仕方がないし、過去には戻れませんから前向きに進むしかないのです。

 

【③がんは多くの場合、突然死ぬ病と違いやるべきことを考え、実行する時間が持てる。】

がんは多くの場合、突然死ぬということはありません。(私が患った気管癌のように症状が無いままに突然気管が癌でつまり呼吸困難に落ちいって死ぬ場合もありますが稀です。)与えられた時間で、生かされた人生でやりたいこと、やるべきことを書き出し、優先的に実行することが出来ます。

 

【④がん治療は早期に。進行が進むほど失うものが多くなります。】

◎がん治療は早期発見、早期治療が大切。進行が進むほど失うものが多くなり、治療が成功しても当たり前が当たり前ではなくなります。治療費もかさみます。進行すると治療法がなくなることもあります。早期に治療をして、QOLが失われても、今の自分を受け入れ、人付き合いも含めて現状にあった生活をすることが求められます。

 

【⑤がんの治療法について・・・最終的には自身の判断で決める。】

◎現時点では、がん治療に効果が高いと実証されている3大治療は、外科手術、抗がん剤治療(化学療法)、放射線治療です。遺伝子ゲノム療法、免疫療法なども研究されていますが、癌種、罹患場所、進行度、医師、病院施設、体力、体質などにより治療法も効果も様々で、この治療がベストと言うものがありません。悪く言えば、モルモットかもしれません。病院での治療も最終決定は自分ですることになります。個人的には、私が巡り合った亀田総合病院の頭頸部外科、岸本誠司先生、呼吸器外科、野守裕明先生が仰っていた「切除できるものであれば、まず切除。その後、再発防止目的で断端部への放射線、必要に応じて抗がん剤でしょうか。私の罹患した腺様嚢胞癌は効果が確認されている抗がん剤がありません。抗がん剤の効果があるとされるがんでも万人に効果があるわけではなく寛解するのは5~10%とのこと、また、副作用は必ずと言っていいほど出て苦しむ人が多いのが現状のようです。私の場合、現時点においてですが、還暦を越えていますし、再発、転移があってもしないという選択になるかもしれません。。

【⑥がんであること、闘病について人に伝えるべきか?

◎考え方は人それぞれです。隠しきれるなら、周囲に心配させないということから隠すのもありです。しかし、隠していてもいずれ周囲は気が付きますし、最終的には誰かの世話にならなくてはなりません。そうなると周囲にも余計に気を使わせます。自身の中で悶々とくすぶることにもなり精神的に病むことにもなりかねません。個人的な考えですが、公にするほうが、悶々とした心のつかえを和らげることが出来るし、情報も入りやすくなり選択肢が広がり治療が円滑に進むのではないでしょうか。同じ環境に居る人の道しるべにもなり、少なからず人の役に立てるかもしれません。

 

【⑦大切な人に感謝の言葉を伝えることが大切です。】

◎がんを罹患することで、本当に大切な人、自分を気使ってくれる人が誰なのかがわかります。自然に感謝の言葉が出てきます。言葉にして伝えることが大切です。

 

【⑧死は誰にも公平に訪れる。死以上のことはないと開き直る】

◎今、病気であろうと健康であろうと、「誰もが早晩死ぬし、死がいつ来るか誰にもわからない」という事実。「最悪でも死ぬだけ」という開き直りで楽になります。死は万人にとって避けられないものですが、逝く時には苦しまずに逝きたいものですね。

 

【⑨人は死んだらどうなるのか?】

死んだらどうなるのだろうということも考えました。私はもともと特定の宗教を持っていなかったからかもしれませんが、目に見えるものがすべてではなく放射線、電磁波のように目に見えなくても無味無臭でも存在するものがあることも分かっていますが、あの世、来世、生まれ変わりはないだろうと思っています。人間をはじめとする多くの生物は一代限りで、命を次の世代につないだら土に帰って役割は終わりだと思っています。多くの宗教にある「現世で善い行いをすることで、来世で幸せに生きることが出来る。」と言う教えは人間として物欲にとらわれることなく真っ当に生きるための指標として尊いものだと思います。

 

【⑩一度きりの人生を少しでも悔いを残さないように生き切る。】

がんを罹患し、死を身近に感じることで、自分の存在の意味を考え、人生で何が大切なのか?誰が大切なのかを知り、一度きりの人生を少しでも悔いを残さないように前向きに生き切ることが大切ではないでしょうか。人に迷惑をかけることなく、真っ当に生きることではないでしょうか。そうすれば、来世があったとしても素晴らしい世界に行けるのではと思います。

 

と言うことで、やるべきことをノートに書き出し、優先順位の高いものから1日ひとつやるべきことをやり、この世で出会いお世話になった人々に感謝し、出来るだけ悔いを残さないように笑顔で生き切ることだと思います。
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さあ、明日は歯の治療のあと、体育館で少しハードなトレーニングです!!

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昨日は、頭頸部外科で気管孔の、そして、今日は呼吸器外科で肺の検査、診察でした。

気管孔から続く気管が短く、また、通常の構造の人と違い、鼻や口を通さずに乾燥した空気が胸の孔からダイレクトに気管、気管支、肺に入るため乾燥すると苦しくなるのは仕方がない。今日の診察でもチューブについては抜くことは出来ないし、これ以上の改善は見込めないらしいので、順応していくしかないということなのでしょう。

肺についてはレントゲンでは転移をうかがわせるような所見は認められないとのことで一安心。血圧も
120-80と相変わらず安定しています。

この調子で、孫息子の笑顔を毎日見ながら、シンシアの歌声を聴きながら、筋トレをしながら人生を楽しみたいと思います。

医師からは、手術、放射線で免疫力が落ちるので風邪や肺炎が命取りになるから注意するようにと言われていますが、今日まで微熱が数回出た程度で風邪らしい風邪もひいていないのが幸いです。関西に帰って来た今春は長年悩まされてきた花粉症の症状もほとんど出ず。

次のMRICT検査は秋口とのこと。まずは、7月の東京遠征を一人で行けることを目指します。(子供やないんやから行けるやろ!!(笑))

しかし、最近思うのですが、免疫力が落ちるから風邪をひく、免疫力が落ちるからがんになると決まり文句のように言われていますが、私の場合、どうなんだろうと・・・。

あんな大きな手術をして、大量の薬を投与して、放射線を浴びても、風邪ひとつひかない。血圧も
120-80は変わらない。もちろん、これはステージ4宣告を受ける前も同じ。実は免疫力が強いのかも!!

ということは、がんと免疫力は関係ないのか?免疫力っていったい何なんだろうか。

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平成から令和へとまたがった10連休も今日で終わり!!

と言っても昨年
6月に退職した自分には毎日がゴールデンウイークみたいなものですが・・・(笑)


10連休中に歯の詰め物が取れたので歯医者に行かなければ、そして今週は頭頸部外科での気管孔と呼吸器外科での肺の検査が控えています。
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(※二十歳代からの親友、尊敬すべき後輩ストロング安田くんと)

55日のこどもの日に観戦にトレーニング仲間と行った大阪プロレスフェスタ。
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そこには多くのプロレスファン、ボディガー、ゼウスファンに加えてハンディキャップを持つ方も多く足を運ばれていました。私もその一人として鍛えた肉体と精神に加え、優しい心を持った強い男たちにパワーをいただきました!!
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明日からは今まで以上に目標をもって
11日を積み上げて行こうと思います!!

令和、二日目の今日はベイコム体育館で令和の初トレーニングでした。
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途中、呼吸音が大きく苦しいと思ったら気管に挿入しているエアウエイチューブが半分抜け出ていました。早速、練習場から抜け出して外出時にはいつもポケットに入れている手鏡で見ながら再挿入。今日は暑いのでどうやら汗でチューブを固定しているテープの粘着力が落ちて剥がれてきたようです。これから夏に向かっての課題ですね。

新しい時代を迎えてこれからは体調と相談しながら体力をつけるために少しずつ下半身を強化したいと思います。脚は第二の心臓ですからね。でも、気管孔の呼吸は力むことが出来ないし、胸に開いた鼻の穴くらいの孔ひとつでの呼吸ですからすぐに息が上がってしまいます。それにこの体の人自体日本にはおそらく数人しかいないでしょうし、まして筋トレをしている人は私一人でしょう。前例がないから当然トレーニングメニューもありません。すべて自分の体と相談しながら、自分で判断してのトレーニングになります。

親友、ゼウスのキングジムにしんちゃんという喉に気管孔がありながら筋トレをしている方がいるそうなので早く会ってみたいと思っています。家でのストレッチと腹筋、腕トレも少しずつ強度を上げて行こうと思います。
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骨と右大胸筋がない体ではコンテストは無理なのですが、癌と戦う体力作り、生きるための体力作り、そして、ドクターを驚かせることが目標です(笑)。

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