★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

2018年09月

手術から1年が経過しました。

大手術に耐えられたのも、術後の経過が順調なのも(窒息で
6回ほど三途の川ツアーに行ってきましたが、無事帰還しました(笑))、日常のトレーニング習慣の成果かもしれません。いや、きっとそうです!!

8月に、東京の成増で鎌田編集長、吉田アニキ、秋本さん、ハーパーさんとお会いした時にも看護師のハーパーさんが言っておられましたように「大きな手術では体力がないと持たない。」のも事実、FACE BOOKで知り合った押川医師の「術後の経過は体力がものをいうし、見れば手術に耐えられるかどうかわかる。抗がん剤の副作用にも強い。」というお言葉もそれを表しているのでしょう。私のように骨をも切除する手術だと筋力が無い患者さんだと術後に体が歪んでしまう方もおられるそうです。

ナニワともあれ、「筋肉バンザイ!!」ですね!!
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しかし、気管孔を胸に作るために、骨を切除し、気管孔の補強に大胸筋を切って使っているために肩凝りが酷いうえ、胸にぽっかりと開いた孔、気管孔での呼吸に馴染むにはまだまだ時間を要するようです。癌になる以前からよく「慣れるしかない」とか「癌と病気と上手く付き合っていくしかない」とかいう話は聞いたことはありましたが、実際になってみるとこれがなかなか難しい!!当たり前のように無意識で呼吸していることがどんなに幸せだったかわかります。他にも思いもしなかった症状が次々発症してくるのです。

でも、人生何事も経験です。避けて通ることが出来る経験ならしたくないですが、神様、白い人生を経験させてくれてありがとうございます!!

生まれ変わった肉体で出来る事をして生き切りたいと思います。

関西に帰ってきて約2週間。
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ようやく荷物も一応片付き、
10月に入る来週からはもっとアクティブに生きて、やるべきことをひとつひとつこなしていこうと思います。

それにしても東京に住んでいた時には考えもしなかったのですが、ここはやっぱ大阪!!関西です!!ラジオをつけると「おはようパーソナリティ道上洋三です」から1日が始まり、テレビをつければ吉本新喜劇!!
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久しぶりの「こんな関西弁での井戸端会議みたいなん放送してもええの?」と思うくらいの関西弁の嵐!!家内も「役所に行っても買い物に行っても「この手続きやっといた方がええんかな?」「そらやっといた方がええんちゃう?」」とみんな関西弁でやり取りしてる!!」言う出す始末。当たり前なんやけどね。

なぜか、久しぶりの関西弁が当たり前の日常に新鮮さを覚えた新生活の始まりでした。

体調は、良からず悪からずと言ったところでしょうか。転入手続き、医療関係の手続きも終わり、引越案内のはがきも書いたし、スマホも容量の大きいものに買い替えました。
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頭もさっぱりと丸めました!!
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10月にはJBBF日本選手権観戦が待っています。関西での病院診察も始まります。準備万端です!!

大阪がん医療共催セミナー「がん医療が変わると、がん患者も変わんねん!」を聞くためにJR大阪駅近くのブリーゼプラザ小ホールへ行ってきました。セミナーのタイトルからしていかにも大阪と言う感じです!!
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内容は、

一般社団法人 キャンサーペアレンツの西口洋平さん(胆管がん罹患)の「子供を持つ親が胆道がんになって」、

アフラックのCM913円しかなかったんですよ。」でご存知の方もおられると思います、NPO法人がんノートの岸田 徹さん「がんになって射精障害って?誰も伝えないことを伝えたい」、

・・・残念なことに、セミナー開始前にトイレにこもり、しっかりと痰取りをして臨んだにもかかわらず、岸田さんの講演が始まって間もなく、痰が出てきて気管孔がデロデロ状態になり、再びトイレにこもったためにほとんど講演が聞けなかったことが残念!!・・・

ダカラコソクリエイトの谷島雄一郎さん(GIST罹患 ステージ4 食道全摘出)の「働き盛りががんになったら」、

阿南里恵さん(20歳過ぎに子宮頸がん罹患)の「若い女性が日本でがんになるということ」、

湘南ベルマーレフットサルクラブの現役プレイヤー久光重貴選手(肺がん罹患)の「がんと向き合いながら」の講演のあと、

 

近畿大学医学部教授の中川和彦先生、NPO法人肺がん患者の会ワンステップ代表の長谷川一男さん(肺がん罹患)と講演者の方々によるトークセッションという形で行われました。

 

中川先生以外は癌の経験者、しかもステージ4なのですが、講演の内容の充実はもちろんなのですが、超前向きで明るく元気で、とても癌サバイバーとは思えません!!彼らの癌に向き合う姿勢、気持ちは大いに今後の私の人生に行かせる内容でした。

そして、会場では三重県からはるばるやってきたACCの盟友か~ささんと再会も果たせました。
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昨夜の6月に退職した元勤務先の御厚意による「感謝の会」に続く元気に勢いをつける1日になりました。

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関西での生活のスタートにふさわしい週末となりました。皆さん、ありがとうございます!!

予定通り、昨年、鴨川に入院のため移動した910日に鴨川から荷だし後、東京へ移動。東京駅前のホテルで一泊した後、11日(昨年、亀田総合病院へ入院した日)に友に見送られて東京から大阪へ移動。尼崎のホテルで一泊した後、12日(昨年、手術台で生まれ変わった日)に新居で荷受けをして新しい生活のスタートを切りました!!
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(※雨の中の引っ越しでしたが、荷だしの時だけ雨が上がる幸運!!お世話になった亀田総合病院を後にする。)

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夕方からは、
SATOさん、井原さん、STRONG、妹みたいな恵理ちゃんに囲まれ、生まれ変わった賢人、満1歳の誕生会を開いていただきました!!

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食事をしながら、昨年は突然の私の「腺様嚢胞癌、ステージ4、放置すれば余命3~4カ月宣告」というちょっとしたアクシデントで大手術!!
2001年から17年間続けてきた「SATOBIGTOEの筋肉オフ会」を断念。今年は2年ぶりに年末に大阪駅近辺、もしくは尼崎駅近辺で開催しようという話で盛り上がりました。

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(※食道が残せて口から食べることが出来る事に感謝!!)

20008月、あの伝説のボディビルダー、マッスル北村さんの逝去と入れ替わるようにスタートしたウエブサイト「BIGTOEの筋肉物語」を機に始めた、1年に1回、人種、性別、年齢、社会的地位、所属などすべての垣根を取り払い筋肉大好き人間が集い、飲んで、食べて、筋トレ談義に花を咲かせ、新睦を深め、筋トレを普及させようというのが趣旨の筋肉オフ会。

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あれから
20年近くの時が流れ、今はここ数年のフィジーク、ビキニなどの新競技の人気も相まって、我々の役割も一応果たせたのかなと思うこの頃です。そういうわけで今回は一応の区切りをつけるために「筋肉オフ会 The FINAL」と銘打って開催します。

日程が決まり次第、告知させていただきますので心ある方は是非ご参加ください!!

 

10日から12日は、平日と言うのに時間をさいて見送りに来てくださった皆さん、大阪で迎えてくださった皆さん、本当にありがとうございました!!

今後は、拠点を関東から関西に移して、稀少癌の癌サバイバーとして、今の体で出来る事を発信して、日々を積み重ねていきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。

来週の今日は賢人の満1歳の誕生日!!

ボディビルの親友、SATOさん、STRONG、井原さんたちに迎えられ、関西での新生活を始めているはずです。

先週の呼吸器外科の主治医N先生、T先生に引き続き、今日は頭頸部外科のK先生の亀田総合病院での最後の外来検診でした。内視鏡で気管孔、食道と見ていただきました。特に問題はないようです。
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しかし、腺様嚢胞癌は穏やかではあるが、しつこい性格で無事に
5年を経過しても、5年後、10年後になって突然再発、転移したりするので、関西の病院に行ってからも定期的に通院して検査を受けることの必要性を説明されました。いずれにしても甲状腺も全摘出しているので通院して甲状腺ホルモン剤、レボチロキシンを生涯飲み続けなければならないし、リハビリも必要。一旦癌サバイバーになれば、再発、転移と背中合わせなので、生きている限り病院とは縁を切りたくても切れないのですが・・・。
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昨年7月までは、想像もしなかった鴨川での入院、療養生活で、声、気管、骨、筋肉、甲状腺、そして仕事と失うものも多かったのですが、この病気が無ければ得ることが出来なかったであろう、人生に対する、家族、友をはじめとする人生で出会った人々に対する考え方、人生において何が大切なのか、誰が大切なのかを知ることが出来ました。

鴨川での新しい出会いもありました。

頭頸部外科のK先生、呼吸器外科の主治医N先生、T先生、スポーツ医学Ku先生をはじめとする先生方、看護師の皆さん、薬剤師、緩和ケア、リハビリの先生方、本当にありがとうございました!!
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関西に帰ったら、吉賀賢人として家族と、真友とともにいい事だけを考えて新しい人生を1日1日積み重ねたいと思います。

 

昨日関西を直撃した台風21号の猛烈さ。凄まじいものがありますね。改めて自然の猛威を感じています。被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。

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