★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

2017年11月

家族や友人たちの応援をみずからの力に変える。でも、実際に病院というステージで戦うのは自分自身。自分の心が折れてしまっては戦いには勝てないと自分に言い聞かせています。

それにはまず不安を振り払って開き直ることが必要!今の自分に一番ぴったりくるのが『最悪でも死ぬだけ』。人間にはやっぱり死への恐怖があってなかなか開き直れないのだと思うからです。これを克服すれば何も恐くないでしょう。最悪を覚悟すればそれ以上のものはないのですから。

そして、次に考えるのは『自分は今何をすべきか?』を自問自答します。私は若い頃から、窮地に陥った時、不安に苛まれた時にはいつも『自分は今何をすべきか?』と自問自答してきました。そして、病気という現状に直面した今再び『自分は今何をすべきか?』を自問自答して紙に書き出しています。そして、あとはそれを淡々と実行するだけです。

今、起こってもないことを心配しても、考えてもどうなるものでもないことを考えても気が滅入るだけ。現状を受け入れ、開き直って、『自分は今何をすべきか?』だけを考えて、あとは出来るだけ今を楽しみ、良いことを考えて、流れに身を任せたいと思っています。なかなか出来ないのですが、それが明るい未来を生きることに繋がると信じて。

でも、人間弱いものです。私もすぐに「弱気」が顔を出します、落ち込んだりします。気合を入れるではないですが、今日、病院で、心のけじめをつけるために、中学以来、半世紀ぶりに頭を丸めました。
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(※丸めた頭でリカンベントバイクを漕ぐ)

気分一新、今日からさらに「最悪でも死ぬだけ!」と開き直って「今、自分が何を出来るか。」を考えて気張ります。

今を楽しむ・・・病院での具体的な楽しみ方ですが、私の場合、ラウンジで広い太平洋をながめ、御来光を拝み、若い看護師さんたちとのコミュニケーションを楽しむことです(笑)。

手術で切断、縫合した筋肉組織は傷が治癒するときに硬化してしまうようです。

手術が終われば「回復は日にち薬」とよく言いますよね。それが、自ら体験してみるとそうは行かないのですね。

日々、痛みが消えていく、傷が治っていくであればいいのですが、時間の経過とともに今までなかった新たな痛み、症状が出てくるのです。いわゆる気管孔狭窄のような合併症、そして、今まで知らなかった傷の治癒とともに起きる組織の硬化もそのひとつです。

私の場合、手術直後から胸にプロテクターを張り付けたような違和感がありました。最初は切って縫ってしているのだからだろう。そのうちなくなるさと思っていました。

やがて、ドクターから、それは、傷の治癒とともに起きる組織の硬化であること、そして、それを改善するには、地道にストレッチしていく必要があることを知りました。

そして、私の場合、ビルダーとしてはショックですが、術後にドクターNの『あなたの大事な大胸筋は気管孔を守るために骨から外して使っているから血流はありますが、筋肉が伸び縮みしないから固くなるのはしかたありません。左の大胸筋は鍛えられるけど右大胸筋は鍛えられない。』という言葉で『命と大胸筋を引き換えた。』と言うことを再認識ました。
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(※もう返らない現役時代の大胸筋。今は命を支えてる・・・。)

命が大切なのは分かりますが、ビルダーとしては、大切な大胸筋を失うのもショックでしたね。

主治医のドクターNは、TVのドクターX「私、失敗しないので」の大門未知子を彷彿とさせるクールで理論的でやはり決め台詞「予定通りです。問題ありません。」を持ったスーパードクターなのですが、そのドクターが『あなたの大事な大胸筋』と認識しくだっさっていたことには安堵したのでした。

今回の手術。正直、「未来を生きるために!!」自分で決めたこととはいえ、想像以上に一進一退。回復の目処がたたない、生きるために痰に翻弄されている毎日に心が折れそうになります。「もう、いいや!」と。

しかし、当初、ドクターKから言われた入院4ヶ月にはまだ半分。ドクターTの言う回復の目処がたつと言う6ヶ月にはまだ4ヶ月あります。つまり、一応のドクターNの手術の完成形を見るにはまだ道半ばということ。

完成形を見るまでは頑張りたいと思います。土曜日は午前はドクターの回診もなく暇で、昼からは放射線治療、放射線診察、CT 、リハビリと多忙でした。

放射線専門医による診察では「食道、喉の副作用は2、3週間目位から出てくるそうです。異変があればすぐに相談してください、痛み止などの薬を出しますから。」とのことでした。「放射線治療が終わってから食べられなくなったり、放射線肺炎になる場合もある。」そうです。僕の場合は首回りのリンパ節、喉への照射が多いから要注意です。今から緑色の不味い薬アルロイド、グルタミン、そして水をしっかりのんどきます。

そんな中、娘が御見舞いに来てくれました。顔を見せてくれるだけでも嬉しいですね!!

病院のラウンジで会う顔もどんどん変わり、さっき運動のために歩こうと病室を出たら両隣の部屋が退院して空き部屋に!!今や「Kタワーの主」になりつつあります。
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こうなったらしぶとく居すわって「一番元気なKタワーの主」になってやろう。家族と家で新年を迎えることが出来ないのは残念だけれど、亀田総合病院のKタワーの病室、ラウンジは御来光を拝むには最高の場所です!

「新年の御来光もKタワーのラウンジで見てやる!!」そう開き直ったのでした。

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私を窒息寸前に追い込み、三途の川を三度も見せてくれた気管孔は、私の場合、前例が少ないためドクターも試行錯誤。あまりにも早い孔の狭窄はドクターも想定外だったようで問題解決には時間がかかりそうです。
ピアスを抜くと穴がふさがっていくのと同じ原理なのでしょう。大胸筋が自らに開いた穴を治そうとしていくようです。俺の大胸筋!!そんなことをしたら酸素が取れなくなり、君も死ぬのだよ!!分かっているのか?

一方、平行して放射線治療が本格的に始まりました。私の患っている腺様嚢胞癌は放射線も効かないのだけれど、スーパードクターにより完全切除された断端部に残った根の根絶には効果があると言うのです。ただでさえ、再発しやすく、転移しやすい癌です。可能性の根を摘み取るためにドクターを信じてやることにしました。

放射線といえば、気になるのが、そのリスクと合併症です。まず、起こるのが照射部の皮膚炎(火傷)。そして、私の場合、喉から胸と照射範囲が広いため食道炎のリスクが高いようです。放射線専門医によると軽いものから食べることが出来なくなる重いものまで含めると90%の患者に起こるそうです。食べられなくなると2週間ほど放治が休止となり治療期間が延びます。主治医のドクターNから「緑色の不味い粘膜を守る薬(アルロイド)を出しておきますから。」ということで飲み始めました。加えて薬剤師さんに確認をとってグルタミン、アルギニン、ビタミンC、総合ビタミン、ブロリコ、umoも始めてみます。
これで、食べることが出来なくなると生きてる楽しみないし・・・。
あと、治療後には、放射線肺炎が起こるリスクもあるようです。

しかし、起こってもいない先のことを考えても仕方ありません。「今、自分は何をするべきか?」を考えました。

その結論です。

日々かわる症状、一進一退の状況は、完成形が見えないからきついですね。「一体どうなるんだろうか?」と。

そこで考えました。

今元気でいる人も来年はわからないし、明日さえわからない。それに10年、20年、30年すれば相当数逝ってるわけです。10年ってたった3650日、30年でも10000日ちょっとなんですよ。少し早いか遅いだけなんですね。親友ままりんが言ってた『最悪死ぬだけ』と言う言葉は開き直るのに一番的を得ています。胆に命じてその日まで前を向いて生きます!

具体的に今やることは、まずアルロイド飲みます。グルタミン、アルギニン、ビタミンC、総合ビタ、ミン、ブロリコ、umoで追い討ちをかけます。単純発想ですが、火傷は冷やすに限る!!ローソンで買い込んだ水も盛んに飲みます。

ピンチを数々切り抜けてきたけど、安息の地はいまだなし。なるようにしかならない。気持ちは開き直ってケセラセラです。

昨日、すっかり落ちた体力を少しでも取り戻そうと廊下を歩いていたら息苦しくなり気分が悪くなったのですが、三途の川みてきたし死んでもかまわん!それ以上はない!と思って歩きました。そして、大量に買い込んだペットボトルを使ってのカールを100回やりました。

リハビリストレッチとリハビリ筋トレも再開です!!!
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ご無沙汰です。生きています。

BLOGを読んでくだる皆さんは、私が一時退院で再入院に向けて家庭で英気を養っていると思われているかもしれません。しかし、事実は・・・BLOG更新どころではなかったのです。
 
この嵐のような、ドラマのような三途の川を3度見て、救急車に3度乗ってきた恐怖の10日間をザックりと振りかえってみたいと思います。


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2017年11月12日(日)待ちに待った一時退院の日。
◎午前6時、2ヶ月にわたる第一期入院最後の御来光を見る。「美しい!」
◎午前9時、退院にあたり気になることを担当医ドクターTに確認。「これで安心して帰れるぞ!」
①首の付け根から胸の腫れとツッパリ感が今週は強い、加えて腕の痺れ、体のだるさ、腹の膨満感について。
⇒手術による傷が癒える過程で筋肉、組織が硬くなってくるため。⇒対策としてはストレッチで筋肉をやわらかくする。「よし!これは得意分野!!!家に帰ったらストレッチしよう!!」
⇒腕の痺れは、硬くなった大胸筋が鎖骨下を走る神経を圧迫していることが原因と思われる。⇒対策としてストレッチ。
。「よし!これも得意分野!!!家に帰ったらストレッチしよう!!」
※血液検査の結果、甲状腺ではない模様。カルシウムも足りている。
②退院時の薬確認
③ネブライザー確認
家庭用ネブライザー購入した。(加湿が目的)
④術後よりもここ数日のほうが、リハビリでも疲れを感じ、以前は、歩くことは苦にならなかったが今が息が上がる。
⇒入院、手術から2ヶ月も経過すると、病院内では実生活と比べると運動量が少なく、筋肉がかなり落ちてくる。それを肺機能と心臓で補っているから。
⇒運動をして筋肉をつけるしかない。「よし!家に帰ったらトレしよう!!」
⑤気管孔の回復は順調と思う。「これで安心!!」

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◎午前11時退院。妻と安房鴨川駅よりわかしお号で東京まで。その後、有楽町線で帰宅。
途中、わかしお号車中で2回痰取り作業実施。有楽町線では止む無く東池袋で途中下車して駅のホームで痰取り。「これから一生痰取りに振り回されるのでしょうか?ツライなあ。」

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◎帰宅後、家庭用ネブライザーで加湿するも気管孔周辺に痰が付着して息苦しい。深夜まで痰と格闘して入り口付近を中心に掃除。自宅では環境が戻って眠れると思ったのは大きな間違いだった。


 
2017年11月13日(月)(一時帰宅1日目)
(★救急車 Part1)
◎朝から息苦しさがある。ドクターはこれ以上小さくはならないだろうと言った気管孔が1日で小さくなっている気がする。「やばいよ!」
◎帰宅後は、近所、駅前を散策して筋トレをして駅前のラーメンを食べに行く予定だったのだが、息苦しく断念。「明日からやろう!!」と意気込む。
◎夜、9時、シャワーを浴び、髪をすすいでいると気管孔に水が流れ込んだのか突然激しく咳き込み、慌てて風呂を出る。その後、呼吸が激しく苦しい状態が1時間近く続く。娘が帰宅。救急車を呼ぶ。そのまま、呼吸器内科のある埼玉病院へ。
 
(国立病院機構埼玉病院)H医師
・採血・・・問題無し。
・CT・・・問題無し。
亀田総合病院の画像と撮影画像を比較。⇒肺に空気が入らなくなると画像に白く映るが問題なし。
CK(筋肉に含まれる酵素)少し低いだけで問題無し。
Dダイマー(息苦しい時の可能性)、肺血栓・・・問題無し。
シャワーでの水・・・画像にも映ってないし、入ったとしても少量。
血中酸素 97%・・・酸素はいきわたっている。90%以上問題ない。
 
気管孔・・・亀田総合病院に相談してほしい。現時点で緊急の処置をする状況ではない。
深夜にタクシーで帰宅。

 
 
2017年11月14日(火)(一時帰宅2日目)
(★三途の川を見た Part 1)
◎この日も朝から起きると座っていても息苦しさがある。
◎予定では、買い物に出て、ラーメン銀次郎を食べる予定。トレーニングもストレッチ、バイク、ヒンズースクワットの予定だったが、その気にならず、家内と駅までの往復のみを試みる。それでも帰宅後、息があがりなかなか平常に戻らずしんどい。
◎夜、7時ごろ、突然、痰があがる感覚がきて、鏡の前に走る。痰で気管孔が詰まって息ができない。ピンセットで取ろうと試みるが、穴が完全に詰まって息が出来ない。必死で咳をしてして痰を出す。気管孔入り口で詰まっている痰を必死でピンセットで除去する。二度目に気管孔の穴より10mmを超える大きな血の混じった大きな痰が飛び出した。
死ぬかと思った。
一時帰宅後も、一難去って、また一難だ。


 
2017年11月15日(水)(一時帰宅3日目)
◎昨夜、気管の奥に潜んでいたと思われる大きな痰の塊が出たので、まだ、何かが居る感じはあるものの、昨日までより空気の流れは良い感じ。
昨日より良い1日であってほしいものだ。
 
◎朝起床後と昼前に加湿のためネブラーザーを各20分。
午後より頻繁に痰が出だす。午後3時ごろ、買い物と運動を兼ねて家内と家を出るが、出かけてすぐに痰が出てきたため慌てて帰宅、痰を取る。
 
◎午後4時20分。気管孔の呼吸音がボーボーと大きくなり息苦しいが、目で確認できる範囲には痰は見えない。こういうのがやっかい!!
出てくればいいのだが・・・。
 
※12日(日)の一時退院以来、痰が原因と思われるアクシデントが続き不安である。
※17日(金)午後の亀田京橋クリニックのドクターN、ドクターKによる外来まで、大事が無ければいいのだが・・・。
 
午後5時30分
気管孔のボーボー感は治まらず、息苦しさが増したためネブライザー20分かける。痰の塊5mm程度が2個出るが、音は治まらず。奥にエイリアンが潜んでいる。
 
午後6時55分
ボーボー音が5時30分のネブライザー以降も続いて、息苦しさを感じるため、再度、ネブライザーを試みるが、空気が胸に溜まるような息苦しさで3分で中止。
 
※ネブライザーが使えないとなると打つ手がないので、やばい!!
 
※万が一の場合に備え、念のため、家内に亀田総合病院ドクターTへTELしてもらう。
⇒(緊急対応)地元病院の緊急外来で酸素確認、肺炎を起こしていないか確認、ネブライザーも病院仕様のものがある。
 
※結局、何が出来るか自身で考える。
⇒①深呼吸して安静にして様子をみる。
⇒②夕方のネブライザーから5時間経過しているので再度トライする。
 
②ネブライザーに深呼吸しながら20分再トライ。⇒痰はでて、やや改善するがボーボー音は収まらず。

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2017年11月16日(木)(一時帰宅4日目)
(★救急車 Part2 & ★三途の川を見た Part2)
午前6時起床 体温36.8度
午前6時17分 ネブライザー(1回目)痰は出るが、ボーボー音はおさまらず。
食事中も息苦しくて食欲がない。
 
※今日は親友里君が来る日。体調の良い時間とかが読めないので、自宅まで来てもらうことに。
 
それに合わせネブライザーをかける。(午前9時55分) 
 
午前10時 ネブライザー(20分)
 
◎里さん、来る。(午前10時20分~午後2時)息苦しい中でも楽しいひと時を過ごす。
 
午後2時55分 ネブライザー(20分)・・・あまり痰は出ず、すっきりしない。
 
午後5時・・・気分転換に近所を歩く。
 
◎午後6時ごろ・・・帰宅後、2度目の救急搬送!!息苦しく体温を測ると37.4度の微熱(通常36度前後)。しばらく横になる。安静にするも呼吸が荒くなり息苦しい。15日(水)、鴨川のドクターTからいただいたアドバイスを思いだし、大事をとって救急車を呼ぶ。
 
午後7時
国立病院機構埼玉病院で検査(呼吸器内科 O医師)
・そけい部より動脈採血・・・特に動脈酸素もその他問題無し。
・胸部レントゲン・・・右肺上部に少し白い影が認められるが平常時との比較ができないが、特に緊急の問題無しと診断。
・レントゲン、動脈採血の結果(埼玉病院資料あり)をいただき午後11時帰宅。
 
◎帰宅後、2度目の三途の川を見る!!タクシーで帰宅後午後11時過ぎ、痰が上がってきたが、大きく気管孔で詰まった状態で息ができない。火曜日に引き続き必死で咳をして入り口で詰まる痰をピンセットを突っ込んで何とか除去する。

まだ、残っている感があり呼吸が苦しいので、ネブライザー10分間。再び痰をとる。呼吸は、だいぶましにはなったが、まだ奥には残っている感じ。痰を必死で出して、咳をたくさんしたため胸が痛い。


 
2017年11月17日(金)(一時帰宅5日目・緊急再入院)

午前6時起床 体温36.6度
 
◎起床後、すぐにネブライザーをかけるも痰はほとんど出ず、息苦しさが続いている。午後2時より亀田京橋クリニックでのドクターN、ドクターKの外来のため京橋まで無事行けるかすら不安。胸も痛いし疲労困憊。
 
◎気管孔が小さくなっている気がする(小さい麺棒の頭くらい)。
だから、奥の目で見えないところに潜んでいる痰が急に飛び出してきたとき入り口で詰まって窒息状態になる。
これでは、外出もできませんし、自宅でいてもいつ来るかと不安です。
 
◎(午後2時)亀田京橋クリニックにドクターN、ドクターKの外来のため電車で何とかたどり着くもクリニックに着くや否や息苦しくなりK、N両ドクターから緊急処置を受ける。気管孔の急激な狭窄で緊急事態だった!麻酔もなく気管孔を物理的に広げチューブを挿入、気管孔周囲の皮膚を縫いチューブを縫い付ける荒療治に。たまらん痛み!!。そし救急車で亀田総合病院鴨川に搬送され、ICUに。しばらく集中治療室で治療に。ドクターKによれば『間にあって良かった。ギリギリでしたね。』『あなたは回復力が強くて急速に体が傷を治そうとするんだろうね。』とも。主治医ドクターNは『なんでこんなに急速に小さくなったんだ。』と。
 
2017年11月18日(土) ICUからHCUに移る。
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2017年11月19日(日) Kタワー717に移る。気管孔の孔については金曜に京橋クリニックで緊急挿入したチューブで様子を見て私の気管孔に合うチューブを試行錯誤して今後の対応をするようです。放射線は21日から並行して進めるようです。亀田総合病院の医師を信じて命を託すしかないですね。まだ、広げて縫った傷が疼きます。
 
2017年11月21日(火)
放射線治療の専門医からの治療法、合併症などの説明、放射線をあてるためのマスク作り、マーキングが行われました。その後、ドクターNによるより太く柔らかい新しいチューブへの交換が行われました。京橋クリニックの時のようにチューブを気管孔の肉に縫い付けられるのかとビビりましたが、テープでの固定だったので一安心!しかし、そのわずか1時間後に咳きをしたとたんチューブが気管孔から飛び出しドクターにSOS !
駆けつけてくれたドクターTに見事に縫い付けられてしまいました。麻酔をしてくれたけどイタイ!そして看護師さんによる抗生剤の注射、点滴!血と痛みと注射、放射線が大嫌いな私にはストレスフルな1日でした。気管孔が心音に合わせてズキズキ疼きます。
 
そして、今日。先週からの嵐のような、ドラマのような1週間で疲労困憊、自宅で体力をつけるどころかスッカリ消耗しちゃいました。放射線治療も始まりました。初放射線の感想は。。。日焼けの後のように体が火照った感じでだるいかな。
 
乗りかけた船。もう、こうなればとことん現代医学と自分の生命力を信じて日々を生きるしかありません。
それにしても、手術も出来る「ギリギリ」の線と言われ、今回の窒息騒動も「ギリギリ」と言われ・・・まさに「ギリギリの男」です!!
俺って、運があるのか、無いのか!?
どんな運命を背負ってるのだろうか。
 

病院のベッドで一人で最後の晩餐。

いよいよ、明日は一時退院の日です。

一時退院が延期になって2週間。気管孔は一応の落ち着きを取り戻したものの、そのためのチューブ挿入、経過観察、気管支拡張吸入剤が合わなかったと思われる動悸、体の痺れ、手術で切除した骨、剥がして、縫合した大胸筋の回復過程における筋肉の硬化による神経の圧迫が原因と思われる両手の痺れ、首から胸にかけての引きつりと痛み。

次々と押し寄せてくる症状に翻弄された2週間でした。

手術による痛みとか回復というのは、よく言われるように「日にち薬」と思っていたのが、大きな間違いでした。

今回の経験で分かったのは、大きな外科手術の場合、筋肉も神経も切って縫っているのでそんな単純なものではなく、「一進一退」、「三歩進んで二歩下がる」、「一難去ってまた一難」だと言うことでした。

納得がいく安心な状況を待っていたら一生退院出来ないでしょうし、自宅で過ごすことによって元気回復を期待しています。

入院、手術から2ヶ月。このブログを読んでくださっている皆さん、コメントを書き込み勇気をくださった皆さん、お見舞いに来てくださった皆さん、ありがとうございます。これからも「未来を生きるため!!」に気合い入れていきマッスルので宜しくお願い致します!!

さあ、明日の今頃は自宅での夕食です!!ビールも飲みたいけど奥さんからお許しがでるだろうか・・・。


【スペシャル サンクス】
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華と日めくり

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メッセージボード

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負けられない理由

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心の筋肉を鍛える

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お守り

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ハートフルメッセージ

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50日近く眠れなかった自分には貴重な本

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理屈ぬきおもろい!!!人生これでいいのだ!!

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大海を見ながら人生を考える・・・

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人生は祭・・・俺たちの祭

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眠れない僕にプラネタリウム

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ネガティブをポジティブに変える・・・オルゴナイト

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アルギニン

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虎・とら・トラ!!

今週末日曜日には、寒波が押し寄せてくるという予報が出ていますね。

延期になった一時退院の再度延期は二度目の入院を経ての正式退院が年内で切りがつかないことを意味していますし、現在、悩まされている気管孔の傷の完治(ドクターNの話では2ヶ月以内)、首の付け根から胸(大胸筋上部)にかけてのプロテクターを貼り付けたような違和感、腫れ、痛み、ツッパリ感の改善、それに伴う両腕の痺れの改善(トクターTの話では、傷が治るプロセスで生じる組織の硬化が原因と思われ、傷の治癒と平行しての地道なストレッチで徐々に改善していくしかなく、半年、1年のスパンで見ることが必要)には、まだまだ、永い時間を要します。

つまり、それを待っていたのではいつまで経っても退院出来ないことになります。

病院というところに永く居ると行動の範囲も限られていて、気持ちも滅入るし、体力も落ちていき、「病人らしく」なってしまうと思うのです。それに病院はいろいろな病原菌が集まる場所なので思っている以上に「安全地帯」ではないようです。

入院したときは、「夏の終わり」でしたが退院予定の明後日12日は「この冬一番の寒波」が日本列島に訪れると予想されており、現在の体調も万全ではないので「不安」がないと言えば「嘘」になりますが、「不安は現実に起こりもしていないことに対する妄想」と考えて、自身の魂と生命力を信じて、一歩前進することを決めました。

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そんな今日、前触れなしで、八王子の多摩ジムからチームBIGTOEのチャンプ、MISUくんと、杉山さんが「サプライズお見舞い」に来てくださいました。途中、採血やリハビリが入り、バタバタしていましたが嬉しかったですよ!!ありがとうね!!

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※チームBIGTOE八王子多摩ジムの男前独身男二人!!彼女、募集中!?

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※この「お嬢様聖水」というのはなあに???

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(※嬉しくて、痛みを忘れてはしゃいでいます!!)

早く元気になって、年始には多摩ジムに顔を出したいものです!!

今日の夕方に主治医のドクターNから正式に11月12日一時退院の話がありました。

9月12日の大手術から丁度2ヶ月!!季節は、夏から初冬に変わっています。退院しても10日~2週間で放射線治療のための「2ラウンド」再入院となるのですが、一歩前進です!!

「明日を生きるため!!」に頑張りマッスル!!
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 昨日から始めた自主リハビリトレーニング計画です。


《自主トレ目的》
手術で切除した骨、剥がして、縫合した大胸筋の回復過程における筋肉の硬化を少しでもやわらげ、鎖骨下に通る神経を圧迫するのを防ぎ、少しでも機能を回復させる。そして、将来の筋トレ再開に備える!!
 
《場所》
パワービリダー相川さん曰く「椅子、テーブル、カーフレイズする段もあるし、リバビリの宝庫じゃないですか!」と言わしめた亀田総合病院のラウンジおよびベッドの上。
 
《トレーニング種目》
(胸)手術からの柔軟性、機能の可能な限りの回復
①豪華な椅子を使ってのシーテッドチェストプレスストレッチ
②シーテッドフライストレッチ
③アップライトロウストレッチ
④フロアフライ
 
(肩)手術で骨を切除した体の可能な限りの機能回復
①豪華な椅子を使ってのシーテッドサイドレイズ(僧帽筋・肩周りの緊張を解く)
②シュラッグストレッチ(僧帽筋・肩周りの緊張を解く)
③「中川さん直伝のトライ体幹理論」の姿勢を作る肩回し(鎖骨、胸骨、肋骨のない体の姿勢を保ち、可能な限りの機能回復を計る。)
 
(脚)
①ヒンズースクッワット(気管孔という稀な呼吸器の機能アップ・下半身全体の強化)
②ワンレッグカーフレイズ(ふくらはぎ強化)
 
(腕)
①バイセップス&トライセップスアイソメトリックス(手術で肩、胸が使えないのでアイソメトリックッス・徒手スロートレーニングから始める。)
 
(腹)
①クランチ(手術以来2ヶ月の及ぶ入院生活と大量の薬で緩んだ腹の回復!!)
 
(ストレッチ)
①基本ストレッチ5種目(全身の柔軟性の回復)
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一時退院中止が決まって以来、次から次へと日替わりで変わる体調の変化に翻弄されてきた10日間余りでした。

昨日もリハビり前にネブライザーによる気管支拡張剤吸入を行ったのですが、いざ、リハビリに入ろうとすると安静時脈拍が110を超えているという事態発生でリハビリでの有酸素運動を急遽中止。

人によっては安静時脈拍が100という方も居られることは私もフィットネスクラブで指導をしていた頃、会員さんで最高血圧、最低血圧、脈拍がすべて三桁という方が居られたので知ってはいたのですが、自分自身にとっては今までそんなことはなかったので一大事!!

その後、腕の痺れ感、体のだるさ、息苦しさも出るという状況でした。そして、血圧、体温、血中酸素を計測しても数値的には正常値。原因がわからないので1日安静にすることに。(大手術直後からも私の体って、熱が出ることもなく、血圧、血中酸素値も常に優等生なのですね。今日も、心臓がバクバクしているのに正常値でした。)

そして、夜になって再び同じ吸入を行うと再び脈拍が100を超えて同じ症状が!!

どうやら吸入剤が、私の体に合ってなかったようです。ドクターと相談の結果、吸入剤を元に戻してもらいましたが、「腕と胸のだるさ、痺れは、大手術によって骨を切除し、大胸筋を剥がして、引っ張って、縫い付けた傷の回復過程で筋肉が固まっていくが、それによって神経が圧迫を受けているために起こっていると考えられる。これを回避するには、筋肉が固まってしまわないようにストレッチによるリハビりを続けなければならない!!」というアドバイスをいただきました。
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早速、自分なりに胸と肩の柔軟性回復と今後も続く癌との戦いへの体力を再建するためのリハビリプランを立てました。
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今週末には、延期になっている一時退院も実現させるつもりです。

自分の足で歩きます!!早速、自主筋肉再建リハビリスタートです!!
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この1週間は、退院が延期になり迎えに来ていた家内も病院に5泊した末に一旦帰宅しました。

気管孔の炎症を抑えるための点滴、吸入。CT検査、血液検査、エコー検査、狭窄傾向のある気管孔を広げるためのチューブ挿入とまさに「グROCKY」状態。

何よりも体力回復期間と定めていた一時退院の目処が未だたたないのが目標を失った船のようで「本当に目的地に着くのだろうか?」「目的地はどこなんだ?」「もしかしたら永遠に目的地に着かないのではないか?」「突然、この航海が終わるのではないか?」などと思うことも。

トレーニングでも、コンテストという目標を、ダイエットという目標を定め、それに向かってただひたすらストイックに突き進む。体に変化が現れる。また、次の目標に向かって突き進む。そして、結果を出す。といったプロセスがあるのですが、いくら進んでも結果が出ない時はへこんでしましいます。

今回は、そんな感じでしたね。

老人さんのおっしゃるとおり、「自身の魂を亀田病院を信じて絶対にマイナス発想をしない!」というのは分かっているのだけれどM6くらい心が揺らぎます。

そんな本日、パワービルダー相川さんが、2度目のお見舞いに来てくださいました。チューブを入れて息苦しさにベッドで「グROCKY」状態のときでした。またまた、そのでかい体とおおらかな笑顔とマインドに元気をいただきました。
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相川さんの言葉。「吉賀さん、ビルダーは筋肉貯金も普通人とは違いますが、貯金が底をついても常人にはない「マッスルメモリー」がありますから大丈夫!!」
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先日、来てくださった小野寺さんからも東大の石井教授も一時はげっそり痩せてましたが、そのマッスルメモリーで驚異的な回復をされているという事実を話されてました。

「マッスルメモリー」を信じます!!そろそろ、グルタミン、アルギニンも入手しようと思います!!
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心を察した真友からのライン!!
「あれだけの大手術だったから〰💦💦  骨が無いって‥事も勿論だし、大胸筋を引っ張って、剥がして、縫い付けて〰💦💦 毛細血管や、腱や、筋肉や、色んな場所が、、ダメージ受けてしまっていると‥思うの(泣)。上手に傷や病気と‥半永久的に付き合っていく為にデカイハートになってください❗
数年後に、入院中はこんなやった~あんなやった~って普通に言って退けれるように☺」
 
了解しました!!もう、こうなったら2018年の初日の出は亀田総合病院のラウンジかリバビリ室で拝もうというくらい開き直り「マッスルメモリー」!!
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前回のブログで「 自分としては使い果たしてきた感のある体力回復のために当てようともくろんでいた一時退院が延びたのはがっかりです。」と書きましたが、テレビを見ていると「筋肉貯金」 というのを取り上げた番組が放映されていました。

筋肉量(バルク)が多いと体全体の基礎代謝があがるため、体が活性化され余分な脂肪がつきにくなります。このことは循環器系の成人病の予防になります。高齢者では、つまずき、転倒がしにくくなり、骨折、寝たきり防止を減らすことができます。最近では100歳を超えてスポーツをしていたり、元気にお仕事をされている人がいますが例外なく筋肉を動かすスポーツ、生活習慣がその裏にはあります。

そして、ストレッチも大事ですね。加齢とともに体はどんどん固くなります。特に前屈よりも後ろに反らすことができなくなります。筋トレをしているとよくわかりますが、ベンチプレスをこよなく愛し普段からベンチプレス行っている人でも加齢とともに若いときのような見事なブリッジが出来なくなっていることに気がつきます。無理してブリッジをすると腰が痛くなります。要注意です。

お相撲さんでもそうですが、体の柔軟な力士は怪我をしにくいのです。他のスポーツでも同様です。一般人においても体が固くなると転倒して怪我をする、高齢者では寝たきりのリスクが増えるのですね。
ああ、筋肉貯金を使い果たした今・・・早く痛みがとれて筋トレがしたい!!
 
一時帰宅して体力回復、増強を計るという目論見が水泡と化した今、さらなる入院生活の延長で正直へこんでいます。今まで皆勤賞だったリハビリのキャンセルも増えています。

今日は、命綱である気管孔の狭窄傾向が見られるための対策として気管孔にチューブを挿入する処理が施されました。これが結構辛い!!痛いし、大嫌いな出血があるし。処置途中、大きく咽こんだとたん気管孔から大噴火が!!血液混じりの痰が2.5メートル上の天井で華を咲かせたのでした。
ベッドの上で私は「グROCKY2」!!
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話は、変わりますが、先日、ボディビルの友人、小野寺正道さんが「顔を見に来ましたよ!!」と亀田総合病院までお見舞いに来てくださいました。
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小野寺さんは東京大学出身の筋トレマニアで同じく東大の元ミスター日本、石井直方教授の後輩でもあり、トレーニング関係を柱に展示会、イベント、カンファレンス及びセミナーの主催・企画・運営などで幅広く活躍されています。
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マッスル北村氏の十三回忌に初めて恵理ちゃんと三人でお茶をしたのがお付き合いの始まりでした。入院前にお会いしたのは、確か東京ビッグサイトでのスポルテック会場でしたね。

また、小野寺さんは亀田総合病院のリハビリ科M部長とお知り合いとのこと「縁は異なもの味なもの」ですね!!回復に向けて強力な味方になっていただけそうです!!
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