★未来を生きる為に★BIGTOEの「筋トレが救った癌との命がけの戦い」

健康を自負していたボディビルダーに突然降って沸いた「ステージⅣ」の癌宣告。それも効く抗がん剤がない、放射線も効かない「腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)」という聞いたこともない稀少癌、しかも、気管内と言う悪条件で生き残る可能性は成功しても大きな後遺症が避けられない命を賭けた大手術のみ。 そんな現実に直面して思う人生あれこれ。 2019年1月「筋トレが救った癌との命がけの戦い~腺様嚢胞癌ステージ4からの生還~」という書籍に。アマゾン、楽天ブックス、体育とスポーツ出版社のホームページなどから購入できます。

2017年08月

術後の生まれ変わった自分を妄想する。

実は、私、「神様が自分を選んで与えてくれた試練!!!いや、チャンス!!ステージ4から必ず復活するぜ!!」「抗がん剤もない、放射線も効かない、転移しやすい、再発しやすい腺様嚢胞癌!?上等やないか!相手にとって不足なし!!」などと強がっていますが、実は怖いんです。手術前日に病院から逃走するんじゃないかと思ったこともあります。

「骨が無くなったらどうなるんだろう?」「麻酔が切れたらどんな痛みが襲ってくるんだろう?」「痛くて眠れないのではないだろうか?」「痛くて気が狂わないだろうか?」「それならいっそのこと手術中に逝ったほうが楽じゃないか」などとびびったこともあります。

でも、ままりんとの会食でままりんさんからいただいた言葉・・・「術後の痛みは生きている証拠、回復への痛みだから我慢出来るはず・・・。」
「私なんて最後には「最悪でも死ぬだけ」と思って開き直ったよ。」

そうだよね。開きなおろう!!それに命あっての物だね。好きな歌が歌えなくてもギターは弾ける。好きなおしゃべりは出来なくてもラインは出来る、営業の仕事は出来なくなっても他に出来る仕事は必ずあるはず。

気管がなくなり、鼻や口で呼吸をせず、胸に開いた気管孔での呼吸になるため、息む筋トレは出来ないというけれど、40年間培ったアイソメトリックス、スロームブメント、チューブトレーニングetc...のノウハウを駆使すれば絶対出来る!!

鎖骨、胸骨、肋骨がなくなるからベンチプレスは出来なくても太い腕は作れるはず!!

一時は、迫り来る手術への恐怖、突然、来るかもしれない死への恐怖に背中が痛んだり、体調不良になったけど、今は術後の生まれ変わった未来を生きる夢を見るようになってきている自分です!!
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(※フロントポーズは無理っぽいけどこのポーズなら出来るかも!!)

一昨日、昨日は、重要案件現在進行形のお客様を中心に引継ぎ訪問をしました。

そして、今日は事務所に篭り、商社、販売店、直取引ユーザーへの引継挨拶の配信です。1日かかってしまいました。途中、配信を受けて早速、私を気使うお電話を下さったお客様ありがとうございます。加美スタッドの社長お電話いただきありがとうございます。必ず復活します!!

1日が過ぎるのが本当に早いです。

週末の金、土、日には会いたい人と会う約束が詰まっています。手術前最後のパーソナルも控えています。楽しみます。笑います!!

残された時間(声、気管、食道、骨がある時間という意味です。)は、12日と少し。無駄に費やす時間は今の私にはありません。大切な時間を大切なこと、大切な人と過ごすことに使います。

今日は、そんな中、手術後は出来なくなる大好きなダンベルフライ1セットとヒンズースクワット100回、レッグレイッズ100回に使いました。これも私には大事な時間です。

きっと、来週はもっと時間が経つのが早く感じるのでしょうね。

2週間後の今頃は・・・集中治療室で爆睡していることでしょう!!
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手術までに完了しなければならない残暑の中での仕事引継ぎ2日目が終わりました。
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(※渋谷、道玄坂。仕事で来るのはこれが最後かな・・・。)

東京オリンピックを3年後に控えて、これからというときの突然のリタイア。無念の気持ちはぬぐえませんが、後任の渡辺さんへのバトンタッチを行っています。渡辺さん、宜しくお願い致します。

来月12日で、声を気管を食道を失う私にとって現生での営業という仕事は最後ということになります。

夜には、私の病気を知った仕事関係の仲間たちが赤羽に集まり激励の食事会を開いてくださいました。
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(※赤羽、うなぎととり料理「川栄」さんにて)

もう、一緒に営業の仕事は出来ないけれど、必ず再会することを誓いました!!

お肉、刺身、うなぎ、ほろほろ鳥、サラダと来るべき手術に備えてしっかり栄養をとるとともにみんなから元気とパワーをいただきました!!

皆さん、ありがとうございます!!

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(※夜の池袋「刻」にて)

引継ぎ途中、「会いたい!会いたい!!」と思っていたTEAM BIGTOEのメンバーであり広島在住の赤澤くんファミリーと江川君に川崎駅で遭遇。
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これは偶然ではなく必然!!会うべくして会った瞬間でした。

またまた、元気をいただきました!!

仕事での仲間、赤澤君ファミリーに感謝!!

嬉し涙を流す記録更新中です。

ステージ4の稀少癌宣告を受けて以来、身にしみて感じるのは人の優しさ。

悔し涙は1回だけですが、嬉し涙を流さない日は1日たりともありません。目から汗を流す毎日です。

確かに世の中には、若干ですが人の痛みをわからない人もいるのは事実ですが、今の私には残された時間がありません。かまっている余裕はありません。

それよりも残された時間を本当にやるべきことをやって、やりたいことをやって、会いたい人に会って、少しでも多くの時間をHEARTとHEARTでつながった家族や友人たちと過ごします。

そして、9月12日、新しい自分、新しい人生をスタートさせるのです。

今、僕は幸せです。

人の繋がりは「HEART to HEART」

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(※Team BIGTOEのメンバーと)
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(※ナニワボディビルクラブの仲間と)

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(※シルバーパーソナルトレーナーズの仲間と)

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(※BIG FIVE、ジョイフルタイム西八王子な仲間と)

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(※スポーツジムTRYの中川さんと)

みんな、ありがとうね!!

チームBIG TOEシルバー武内長老の電話での「精神世界」の話です。人間は人生の中において色々な体験、経験をして「魂の成長」させる為に肉体を持って生まれてくるそうです。

そして、意外と思われるかもしれませんが、魂のレベルは体に障害をもった人の方が圧倒的に高いそうです。
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私は、今まで大きな命にかかわるような大きな病気や怪我もせずに今日まで来ました。子供のころは、アトピーもあり、胃腸が弱くしょっちゅう下痢をして体が弱かったのですが、ボディビルに出会い鍛錬を重ねることでその肉体は強くなり、胃腸も強化され、お腹を壊すこともなくなりました。アトピーも克服しました。風邪もめったにひかなくなりました。

それどころか、ある程度素質にも恵まれていたのでしょう。人よりも少し鍛錬は積んだのでしょうが、血の小便を出すほどではありませんでしたが、ミスター大阪、ミスター関西、ミスター岡山というタイトルをいただけました。運もあったと思います。

武内長老によると、今までの私は「肉体的強者の人生」だったようです。しかし、癌と戦う手術をすることで「肉体的弱者の人生」に挑むことになります。

分かりやすく言うと、これからは新しい障害を持った人間に生まれ変わることで、「肉体の筋肉」を鍛えることから「魂の筋肉」を鍛えることになるのです。

その通りだと思います。
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(※武内長老は、60代で心臓手術をされ、胸骨は金属で止められています。しかし、75歳の現在、60kgのベンチプレス10回を軽く行います!!素晴らしい目標です。)

全日本プロレスのゼウスの言葉です、「人間というのは、五体満足である人ほど、言い訳や文句ばかり言って頑張ろうとしない、努力をしない。彼らを見ていると腹がたつ。不幸にも障害を持って生まれたり、事故や病気で障害を持った人ほど頑張って努力する。」
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ボディガーから聞きました。プロレスラーたちは、毎試合、リングに向かう前に歯を磨き、祈るそうです。試合では何が起こるかわからない、ひとつ間違えば、いつ命を落とすかわからない。まさに、毎試合、毎試合が命がけなのです。

私も命がけで9月12日に戦います!!
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癌切除手術まであと16日!!

実は先週お盆明けから、背中に原因不明の痛みが生じました。

普段なら「筋でも違えたかな、寝違えたかな。」と思ったはずです。

今週、21日(月)の朝からはやはり原因不明の気持ち悪さ、息苦しさを感じ、倦怠感、特に両腕が重い感覚です。25日(金)まで続きました。

普段なら今週は真夏日が続く猛暑だから、体がだるい、息苦しいのだろうと思うでしょう。しかし、ステージ4の癌宣告を受け、17日後に16時間を越えるであろう大手術を受ける身には、何でも「癌」に結び付けてしまいます。

癌が活動を加速して成長してきているのではないだろうか、ついに症状が出てきたかと思ってしまいます。

予定されていた2件のデモと1件の修理を後任者に引継ぎ社内処理に従事しました。

そして、週末の花金の昨夜は、ままりんさんの御好意で新宿「熟肉(なれにく)」で美味しい熟成肉をごちそうになりました。新宿へ向かう車中ではやはり気分が優れません。
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そして、会食が始まりました。

話題が癌治療の話になりました。ままりんさん自身過去に腫瘍で手術をされた経験を持っておられます。そのままりんさんも手術までの間に「自分はもう死ぬんだ」と悩み、もんもんとした日々を重ねたそうです。そして、その間、原因不明の背中痛に襲われたそうです。医師の診断では、手術までの待ち時間のストレスで潰瘍が出来て背中に痛みが出ているということがわかったそうです。
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「そうだったのか!!」私は単純ですから、「私の背中の痛みも迫りくる大手術の恐怖を原因とするストレスが原因だったのだ」と思いました。「きっと、今週月曜日朝からの気持ち悪さ、息苦しさもそうにちがいない。」と思いました。加えて「気管癌による窒息死は突然に襲ってくる可能性があるという恐怖感を私の体はストレスとして捉えていたのだ。」と思いました。
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私の単純な性格が効を奏しました。会食の中ごろから息苦しさ、気持ち悪さは消えていたのです。
ままりんさんからは、その他にも体験者ならではのアドバイスをいただきました。麻酔のこと、術後の痛みは「生きている証拠で回復への喜びの痛み」であること。「最悪でも死ぬだけよ!」と開き直ったことなどです。
ままりんさん、本当にありがとう!!
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※熟肉(なれにく)のお兄さんからのサプライズ!!
嬉しいですね!!「負けない」とこたえました!!
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そして、今日の土曜日。朝から快調です。亡き母と「一緒に行こう!!」と約束していたスカイツリーに母の化身であるスヌーピー(娘が母のお見舞いに持って行き、母が亡くなる直前まで抱いていたぬいぐるみ)と家族とともに行ってきました!!
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母も天国で笑って喜んでいることと思います。
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私も、ストレスを溜めないように、ネガティブなことは削除して、ハートで繋がった仲間と笑って過ごしますよ!!

手術まであと17日。

2014年11月母が亡くなり、2016年6月父が亡くなりました。

私と違って無口で生真面目で仕事一途な父は大分県臼杵市の旧家の次男坊で、母は神戸で廻船業を営む旧家の娘で礼節を重んじるしっかりものでした。好きな人生を歩んできた私にとっては尊敬すべき両親でした。

そんな我が家は典型的な昭和30年代戦後の高度成長期の核家族で、家に仏壇もなく、信仰と言えば、母が何やら棚に立てかけた総戒名のようなものに手を合わせ、ご飯を供えていたことくらいしか覚えていません。そのためか私は無信仰で、アメリカ留学中にはユタ州プロボのモルモンの教会に通い、日本では冠婚葬祭のときは仏教徒に変身、結婚式はグアムのアガニア大聖堂でキリスト教結婚式を挙げました。

そんな私も、母の逝去をきっかけに父とふたりで仏具を購入、手を合わせてお経を読む父の後姿を見、その父の逝去のあとには、自ら東京でささやかではありますが、仏具をそろえ、朝夕手を合わせるようになりました。
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実際のお骨は、神戸の善光寺さんに納骨されているため、関西に行くおりには必ず訪れ手を合わせるこの頃です。
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5年前、両親から「おまえの子供、内孫は娘なので、いずれお嫁に行く。そうなるとお嫁に行った孫がお墓の世話をしなければならない。だから、永代供養にしようと思うがどうか?」との相談を受け、両親と私の3人で見学に行きお世話になることを決めたのでした。

その後、数年で両親が他界。墓標の名盤の文字が赤から白に変わりました。

それをきっかけに先祖供養も始めました。若いころにナニワトレーニングセンターの伊集院先生に「吉賀君、先祖供養はせなあかんで!!」と何度か言われた記憶があるのですが、その時はピンと来ず、還暦を過ぎ、両親が他界して初めてその意味が分かりかけてきた気がします。5時に起きてご先祖様、両親に手を合わせる毎日の習慣。今までになかったことです。

父の母、祖母おすみばあちゃんが臨終のときに私に言った「真っ当に生きなつまらんぞ。」という言葉が今も脳裏を横切ります。

お父ちゃん、お母ちゃん、まだ、そっちに行くには早やすぎるやろ!!俺は今までお婆ちゃんの言葉に恥じない「真っ当な生き方」をしてきたという自負はあるけど、まだまだ生きて今まで積み上げてきたことを生かして人様の役に立つことをせなあかんのんや!!恩返しをせなあかんのんや!!まだ、死にたないんや!!
まだまだ、未来を生きてやることがいっぱいあるんや!!声がなくなっても、息を胸の気管孔ですることになってもや!!
出来ることは、まだまだいっぱいあるんや!!

手術の日まであと18日・・・。

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昨夜、ももさんという方から、ブログ記事へのコメントをいただきました。

ももさんのお父様、まさに今の私と同じ状況だったのですね。私自身、おそらく会社の健康診断(7月4日に受ける予定でしたが、6月20日に今回の喉の違和感で4つの病院をはしごしていたのでキャンセルしました)では「異常なし」で今でもいつもどおり仕事をトレーニングをしていたのでしょう。そして、亀田京橋クリニックのK医師の言うように数ヵ月後にはももさんのお父様のように突然倒れ亡くなっていたのでしょう。

私には、ギリギリとは言え、手術で重篤な障害は残るものの回復する可能性があります。身辺整理をする時間も少ないですがあります。今、仕事をしながら、仕事の引継ぎ、公私にわたる身辺整理をあわただしくしています。

ももさんがおっしゃるように、「癌系でなかった家系なのに、何故、母(2014年11月)、父(2016年6月)が、続けて癌になり入院後それぞれ1週間、10日で逝去。そして、今、私自身、両親より27歳も若いのに「ステージ4の気管癌宣告」。「何故、癌になったのだろう?こんなに健康的な生活をしているのに。」を考えることは当然のこととは思います。

ももさんもお父様が亡くなった後、そのようの考えられ「人間関係と受動喫煙(父は非喫煙者でした)が主な原因なのだろうと思っています。」という結論に至ったのと同様、私の場合は両親も含めて「被害妄想から執拗な攻撃をしてくる近い身内一人との人間関係と環境汚染」だろうと考えました。

それ以外の家族、親戚、職場の人達、大勢いる友人との人間関係はきわめて良好ですから。癌宣告以来、応援してくれる大勢の人々の優しさに涙しない日はないのですから。

★ももさんが私に伝えたいことは「生きられる可能性がある以上、癌になった原因やそれまでのしがらみなどは一切忘れて、生きることだけに専念してほしい。生還した暁には、新たな生きがいを見つけて第2の人生を謳歌してほしい。そのためならばいくらでも手助けしよう。そう切に願ったはずです。」と受け止めました。

そのとおりだと思います。私は結構あっさりしているというか、恨み、辛みを引きずったり、いつまでも思い悩む性格ではないので大丈夫です。恨み、辛みというネガティブな思念からは何も良いことは生まれないことも知っています。

ももさんのおっしゃる通り「生きられる可能性がある以上、癌になった原因やそれまでのしがらみなどは一切忘れて、生きることだけに専念します。生還した暁には、新たな生きがいを見つけて第2の人生を謳歌します。」そして、近い身内一人も今後交わる気はありませんが許したいと思います。心、穏やかな未来を心温かな人々とともに笑顔で健やかに過ごすために!!

ももさん、本当にありがとうございます。本当に参考になりました。心に染みました。
今後とも、気がついたことがあればアドバイスお願いいたします。

やはり、私は幸せ者です!!

★2017年8月23日(水)(手術まであと20日)

【癌になる原因】
①喫煙
②飲酒
③環境汚染(大気汚染・水質汚染・土壌汚染・放射線etc...)
④過剰な精神的ストレスによる免疫力の低下
⑤肉体的ストレスによる活性酸素の増加
⑥栄養不足
⑦睡眠不足
⑧運動不足
etc...

癌になる原因を考えてみました。

喫煙、飲酒、環境汚染、栄養不足、睡眠不足、運動不足、そして、最も恐ろしいストレスがあげられます。これらが、私たちの遺伝子に悪い影響を与えていきます。いくら自分が食生活、生活習慣に注意を払っていても環境汚染(大気汚染・水質汚染・土壌汚染・放射線etc...)、そして、生きていくうえで関わりあう人間関係によるストレスを完全に避けることは難しいと言えるでしょう。過剰なストレスを受けるほど、癌細胞が発生しやすいのです。これらの要因をきっかけに遺伝子に傷がつき、修復されず癌化し、抑制されずに増殖することで癌になります。
癌とストレスの因果関係ですが、複雑な人間関係を避けられない現在社会ではストレスが癌の原因になってきていると多くの専門家の間でも言われています。

ストレスには、精神的ストレスと肉体的ストレスがあります。

精神的ストレスには仕事、家庭、親戚、友人などの人間関係、将来の不安などさまざまなことが考えられますが、この精神的ストレスが「免疫力の低下」につながっていきます。遺伝子に傷がつき、修復されず癌化し、癌細胞の活動を抑制することができなくなってしまうのです。

肉体的ストレスは、過労、過度な運動、睡眠不足、夜ふかし、喫煙、飲みすぎなどのによる活性酸素の増加を招きます。活性酸素が増えすぎると所謂、肉体の酸化、金属で言う錆びるのに似た状況になり、遺伝子を傷つけてしまうのです。そして精神的ストレス同様、傷ついた遺伝子から癌の発生に至るのです。

精神的ストレスの実例として、親族間の相続のもめごと、職場でのパワハラ、セクハラ、いじめなどの人間関係はよく聞く話でもあります
うまく聞き流してストレス解消を出来る人ははいいのですが、生真面目、責任感が強い、周囲の目を気にする人は癌になる可能性が高いそうです。

過剰なストレスを受けている人ほど、癌の発生率が高くそうですが、私の場合で言えば、癌になる原因のうち、①喫煙、②飲酒、⑤肉体的ストレスによる活性酸素の増加、⑥栄養不足、⑦睡眠不足、⑧運動不足は、煙草も生まれて今日まで2本しか吸っていませんし、飲酒も晩酌程度でへべれけになるまで飲むことはありません。ボディビルを通じて人一倍健康的な生活をしているので、栄養不足、睡眠不足、運動不足もありません。(癌ステージ4先刻された今でも血圧、血液検査では健康そのものですから)強いて言えば、若いころは過度なトレーニングをしてきたので⑤の肉体的ストレスによる活性酸素の増加はあるかもしれません。その程度です。

となると・・・

③の環境汚染(大気汚染・水質汚染・土壌汚染・放射線etc...)でしょうか?中国からのPM2.5、経済至上主義、高度経済成長期以来の大気汚染、企業からの有害物質の垂れ流し、広島、長崎に投下された原子力爆弾、核実験、チェルノブイリ、福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散。一番近いところでは、2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震に伴い起こった福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散は、未だ溶け落ちた核燃料の状況すらつかめず、廃炉の見通しもつかず日夜大気中に拡散、また解け落ちた核燃料を冷やすために発生する放射性物質を大量に含んだ汚染水が地下水に海に漏れ出ているのです。確実に地球規模で汚染は続いています。それでも原発を作ろうという人間がいるのですから恐ろしいことです。二人に一人は生涯のうちに癌になり、三人に一人は癌で死ぬとう現実。有名人の死因をみても癌ばかり、周囲を見渡しても癌を患って治療、療養中の方が大勢おられます。チェルノブイリの事故後五年くらいから甲状腺癌が多発、チェルノブイリで後処理に当たった人たちが若くして癌で亡くなっているという話からもその大きな原因はこれか!と思いたくなりますよね。

そして、④の過剰な精神的ストレスによる免疫力の低下!!
私の場合、環境汚染+過剰な精神的ストレスが原因だと思います。特に後者です。私の周囲には大勢の愛すべき親族たち、友人たちが居ます。みんな優しくて私は幸せ者です。ただ、一番近いはずの身内にひとり逆恨み、身勝手な被害妄想狂とも言える元親族が居たのです。(過去形です。)今は、縁を切って今後二度と会うこともありません。それによる超過剰な精神的ストレスはボディビルで鍛えた強靭な肉体をも蝕むほど強烈で想像を絶するものでした。(これだけで本1冊書けます。)でも、思えば、自らのコンプレックスからいつも自分が正しい、悪いのは親、兄弟、先生、友達という考えのうえに、何かに取り付かれた、人を信じることが出来ない、心を許す友人もにない可愛そうな人間なのだと思います。何のために生きてるの?何が楽しいの?と思って哀れみさえ感じます。このことについては、後日、語ることがあるかもしれません。
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が、今は、自身が「DEAD OR ALIVE」の状況。運が悪ければ、あと3週間の命の可能性もあります。9月12日の戦いに勝っても、その後の術後の4ヶ月に及ぶ入院、痛み、合併症、感染症との闘い。社会復帰のためのリハビリテーション。来年、退院後にも続く多くのものを失った肉体で、癌の再発、転移を気使いながらの奇跡の復活への道。

そんな、くだらないことに心を痛め、かかわっている時間も余裕もありません。

「未来を生きるための戦い」はまだ、始まったばかりなのです。

でも、大丈夫!!

私には、愛する、そして、愛してくれる家族、親戚、大勢の心優しき友人が居ます。手術に立ち会ってくれるという親友も居ます。

今、僕は幸せです。
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【手術後出来なくなること】

●気管を切除し、胸の中央に鼻に変わる気管孔を作り、その孔から呼吸をすることになります。

【その結果・・・】


①風呂に入れなくなります。
夏なら1日に朝晩はする行為が出来なくなります。大好きな温泉に行けなくなります。
胸にぽっかり空いた気管孔の中は孔から即気管、肺へと続きます。もし、この穴から水が入ろうものなら即溺れて死んでしまうのです。
※そこで対策としては
⇒前掛け、ベントオーバーの姿勢などで水が気管孔に入らないように注意してシャワーを浴びる。
⇒下半身だけ浸かって、上半身は拭く?でしょうか?

②同様の危険がある水泳、釣りなどの川、海でのレジャーも出来ません。
若いころは毎週末、普通に行っていたことが出来なくなります。


③臭覚がなくなる。
気管が鼻、口につながっていないので、息を吸ったり、吐いたりが出来ません。息を鼻から吸えないので臭いがわからなくなります。
彼女の髪のいい香り、花のいい香り、お料理の美味しそうな香りがわからなくなります。悲しいです。
ガス漏れしてても、食べ物が腐っていても臭いがわからないので気がつかなくなります。

☆(かすかな希望)食道が残せれば、食道発声法訓練により復活可能かもしれません。

④鼻をかめなくなる。
息を鼻から吸ったり吐いたり出来ないので鼻がかめなくなります。

☆(かすかな希望)食道が残せれば、食道発声法訓練により復活可能かもしれません。

⑤息を吹く・食べ物を冷ます・蝋燭を消すなどが出来なくなります。
☆(かすかな希望)食道が残せれば、食道発声法訓練により復活可能かもしれません。

⑥うどんやスープをすすることが出来なくなる。
皆さん、物を食べるとき意識してしてください。口元でフッと吸い込んでいることがわかります。

☆(かすかな希望)食道が残せれば、食道発声法訓練により復活可能かもしれません。
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●喉頭部、甲状腺、声帯っを切除します。
【その結果・・・】

⑦声を出せなくなる。(話せない、歌を歌えない)
人間のコミュニケーッション手段でもっとも大事なことが出来なくなるのです。
私の仕事は営業です。
スタッド溶接機、スタッドボルト、クリンチングファスナーなどを販売しています。声が出せなければ商品説明が出来なくなるので職種を変えなければ生活の糧を得ることが出来なくなります。

☆(考えられる対応策)
⇒筆談、ジェスチャー、言葉ボード、カード、合図(パーフーパーフー)
 代理電話(オレンジカード)
⇒電気発声法・・・よくわかりません。
⇒食道発声法・・・食道が残せ、訓練すれば、臭覚が戻り、すすりこみ、鼻かみが可能になるかも?
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⑧呼吸形態が変わってしまうため、息んだり、重量物を持ったり出来なくなります。
30kgある溶接機を車に積んで、工場に持ち込み、デモンストレーションをすることが出来なくなります。職変えをしなければなりません。
私のライフワーク、生き甲斐でもある筋力トレーニングも厳しいでしょう。手術で鎖骨、胸骨、肋骨を取ってしまうというからなおさらです
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その他、術後、注意しなければならないこととして・・・
①食事については、肉・刺身・たこ・いか・噛み切りにくいもの、大きな塊はつかえることがあるでしょうから慎重にゆっくり噛んで食べなければならないでしょう。麺類、スープのすすりこみ、スープを冷ますことが出来ないので火傷や喉につめないようにしなければなりませんね。

まだまだ、注意することがありそうです。
○吸い込む空気の湿度不足で痰がかたくなる。
○痰の量が多くなる。
○ごみが入りやすくなる。
○気管孔に水を入れない。
○気管孔のケア。清潔に保つ。
○ガス漏れ、腐敗物に注意。
○気管孔のサイズが小さくなることがある。

ちょっと考えただけでこれだけ出てきました。

まだまだ、疑問が出てくるでしょう。

○うがいは出来るの?
○いびきはどうなるの?
○花粉症は?

しかし、残された体で、機能で、可能なことは挑戦しますよ!!もちろん、日常生活が出来るまでに回復したら「筋トレ」も今までの40数年の筋トレライフで培ったノウハウで筋肉を再建して見せます。

やります!!

私に静かに襲い掛かってきた悪魔「腺様嚢胞癌」とは・・・
防衛医大病院で最初に医師から宣告されたとき、「エッ?聞いたことありませんけどどんな字を書くんですか?」と尋ねました。そして、何度も、何度も、検査通院しているうちにやっと最近スラスラと口から出るようになってきたのです。
それくらい珍しい癌ということです。

Wikipediaによると・・・「腺様嚢胞癌は、分泌腺から発生する悪性腫瘍でまれな腫瘍の1つ。頭頸部領域に発生することが多く、耳下腺や顎下腺などの大唾液腺や口腔内、鼻腔に発生します。40-60歳代に多く、男女比は同等か、やや女性に多いとされている。」だそうです。

腺様嚢胞癌の特徴
・ゆっくり静かに成長する。
・しつこく、根深い。
・転移、再発しやすい。
困った性格です!!

有効な治療法は・・・
・効く抗がん剤がない。
・放射線も効果が期待出来ない。
・唯一有効とされる治療法は外科手術。
ますます、困ったやつです。

出来た場所がまた悪い!!
出来た場所が治療において重要なファクターとなります。私の場合はよりによって気管の中。
放射線は効果が期待出来ないと書きましたが、放射線治療でもさらにピンポイントで癌を攻撃でき、パワーの強い重粒子線というのがあります。しかし、重粒子線は、不規則に運動する胃や袋状・管状の臓器には孔を開ける危険性があるため不適応なのです。まして、私の場合は、気管壁、軟骨部が癌で崩されている状態です。
最悪のストーリーです。

因みに重粒子線治療は、白血病のような全身に広がった癌・広く転移した癌にも不適応だそうです。

そして、何よりも痛いとか痒いとかの自覚症状がありません。
ゆっくり長年にわたって静かに成長してくる悪魔です。私の場合も昨年あたりから喉に違和感を感じるものの「痛い」「痒い」「苦しい」「体がだるい」などの症状はまったくなく、今年に入って喉にグリグリしたものがあると感じたものの指で押して触らないとわからないし、リンパ腺でも腫れているのかな?まあ、体調も良いしそのうちに治るだろうくらいの感覚でした。

それどころか、今年に入ってすこぶるトレーニングの調子がいい!!60歳を超えてヒイヒイ言ってたレッグプレスがフルスタックで20レップス×5セットのノルマがスイスイこなせていたし、僧帽筋、三角筋が盛り上がってきていたし、本当にまさかのまさかでした。

防衛医大病院での検査、採血では、肝機能、コレステロール、中性脂肪etc...の数値は健康そのもの!!腫瘍マーカーも上がっていない状態。血圧はいつ測っても120-80と理想の値だったのです。
まさかのまさかです!!

おそらく会社の健康診断だけ受けていたら「健康です」と言われ、今も知らずにいたかもしれません。

そして、ある日、突然倒れて・・・。

皆さん、今は、生涯で二人に一人が癌を患い、三人に一人が癌で亡くなる時代です。遺伝とか関係ないようです。

私自身、親戚で癌で亡くなった人は居ませんでした。それが、この3年足らずで両親が癌で亡くなり、そして、その時、「もしかしたら俺も死ぬときは癌かな?」とは思ったものの、両親が亡くなったのは、父88歳、母85歳ですから年齢的に細胞再生がうまくいかなくなって癌というのは仕方ないのかもしれませんが、私は両親よりも27歳若いわけです。

本当にまさかのまさかです。

誰も人事ではないのです。

再度、言います。

皆さん、癌をなめたらあきません!!

会社の健康診断では、癌は見つからないと思ったほうがいいです。

50歳を超えたら、年に1回は、CTスキャン、PET検診を受けることをお勧めします。
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2017年8月20日 自宅でのトレーニングです。
手術まで22日。こんなトレーニングはもう出来ないでしょうね・・・。
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本来なら今日は、東京ボディビル選手権の取材でかつしかシンフォニーヒルズに行っているはず。肉体的には行けるのですが、9月に迫った入院。9月12日に迫った手術までに東京営業所業務の引継ぎ、引継資料の作成、事務所の片付け、自身の個人的な物品、データの保存、無駄なものの廃棄、愛すべき家族、友人たちとの時間と残された時間は少なすぎるのです。

9月12日(火)の命がけの大手術を「どうせ、人間生まれてきた以上、みんないつか死ぬ。それが少し早まるだけ。もう、こうなれば、まな板の上の鯉。煮て食うなり、焼いて食うなりしてくれ。」と決意したものの・・・。

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2017年8月4日(金)亀田京橋クリニックに頭頸部外科 K呼吸器外科医師・呼吸器外科N医師に「手術をお願いします!」と伝えました。
 
このまま放置しておけば、数ヶ月で呼吸困難などの症状が出て、手術不能となり死に至るとの見通し。手術による大きな後遺症は残るものの他に選択肢がないのですから「未来を生きる!!」ためにやるっきゃありません。
早速この日から、採血、造影剤を入れてのMRI撮影、造影剤を入れてのCTスキャン、心電図、肺活量検査が始まりました。
 
(頭頸部外科K医師からの説明)
○手術で開けてみないとわからないが、食道を残せるかもしれない。(かすかな希望か?)癌が浸潤していれば食道切除で小腸移植か胃のリフト。
○喉(甲状腺)には腫瘍がかかっているので声帯を含む喉頭部切除。
○腺様嚢胞癌は粘膜層に広がる。
⇒粘膜層は「癌が取りきれない」ため、手術入院後いったん退院して自宅療養。その後、断端部への放射線治療の為、再入院。退院は2018年1月頃か。
○遺伝子療法、免疫療法は、合うもの、合わないものがある。それを待っている時間的余裕はない。
○手術までの食事
⇒現在、癌の成長を少しでもおさえられないかとぶどう糖を頭に炭水化物を控える、動物性脂肪、たんぱく質を控えるというベジタリアン食を試みていたので医師に質問。
※たんぱく源は主に大豆、ナッツ類。これで1ヶ月で苦もなく体重が4k減りました。
⇒医師の見解は、手術の回復を考えると動物性たんぱく質を摂るほうが傷の治りがよくなる。この時期はプロテインパウダーより肉がよいとのこと。
○手術後は、風呂、水泳、釣りは出来ない。息めないが、トレーニングはパーツごとで腕などは可能かも。
○呼吸のための気孔(胸の穴)
⇒短くなった気管を横に這わせて胸に開けた穴につなぐ(気管孔を作る)。人工パーツではない。
○気管孔のメンテナンス
⇒胸の穴に清潔なガーゼを当ててとめる。鼻、口での呼吸の場合、空気が肺に入るまでに湿気を含むが、直接乾燥した空気が肺に入ることになるので気管支炎、肺炎を起こしやすい。
○息を吸い込む吐くができないので、鼻はかめない。栓をしている人もいる。
 
【呼吸器外科 N医師からの説明】
○腺様嚢胞癌自体はよくあるが、気管のこの部位に出来るのは珍しい。ドクター自身この手術は4年ぶり3回目。
○腺様嚢胞癌は、気管の壁に沿って浸潤する。今、癌が出来ているところまでではなく壁に沿って浸潤している。完全に切除することは出来ないだろう。
○切ったところに必ず癌が残る。断端が陽性でも量が少なければ術後の放射線治療で再発を防げる可能性が高い。
○手術としては・・・
・声帯を囲む喉頭、甲状腺切除
・気管も半分以上切除
・鎖骨(左右半分)、胸骨、第一肋骨、第二肋骨を切って喉、胸を開けて手術。骨は戻さず取ったまま。(腕は上げられる。筋肉・皮膚に支えられている。日常生活、買い物は出来る。)
・食道にも浸潤の疑い。
その場合、MRIでは、首近くの上のほうが可能性があるから、胃を引き上げるより小腸を持ってきて再建が妥当か。しかし、リスクを伴う。
その場合、喉からへその辺りまで切る。(腹直筋の真ん中を切る)
○気管孔のリスク
・感染症が起きて気管孔周囲の動脈に穴を開け大出血して死に至る可能性が考えられる。
○このオペは滅多にあるオペではなく、経験した外科医は少ない。しかし、時間をかけたら出来る手術ではある。
 ○術後の入院は、傷が癒える2ヵ月後に一旦退院して家で日常生活。その後、体力がある程度回復したら再入院して放射線治療を1.5ヶ月か。
 
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手術の具体的なやり方の説明を受けて、鎖骨(左右半分)、胸骨、第一肋骨、第二肋骨を切除して喉、胸を開けて手術。骨は戻さず取ったままという新しい事実が明らかになり、手術の後遺症の大きさを改めて知らされました。ショックです!!

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しかし、生きるためにやるしかありません。神様が私を選んで与えてくださった試練です。そう考えます。ボディガー、ゼウスが言ってくれたように、「どんな体になろうとも、生きてその体で奇跡を起こしたい。」と思います。

命をかけた決戦の日は、9月12日です。

その直前までこのブログは毎日更新します。

そして、術後、可能になり次第、再開します。僕は死にましぇん。家族が、親戚が、大勢の心優しき友達が好きだから。

暖かく応援してくれる家族、大勢の友人の思いに報いるためにも、手術、治療、痛みに耐えてステージ4からの奇跡の生還を目指します!!これが私のミッションです。

そして、生還の折には、この体験を生かした健康の為のトレーニング指導、病後の肉体再建のためのトレーニング指導、同じように癌で苦しんでいる方への道しるべとなります。そんな方々へ勇気と希望を与えたいのです。せっかく、人間として生まれてきたのだから・・・。

まずは、現状把握から・・・

(気管癌の画像を見ての現況)
○大筋は防衛医大、国立ガンセンター中央とおなじ。
○私の患っている腺様嚢胞癌は、たまに気管内にできることがある。これがネック。
○病気としてかなり範囲が広く、喉仏の下あたりから気管下部までに及び10cm近くある。
○近くに脳に続く動脈が通っている。
○有効な治療法は手術のみ。
 
(手術)
○手術は、呼吸器外科、頭頸外科、耳鼻咽喉科、消化器外科、形成外科の合同で。
○手術は、16時間以上に及ぶ大手術となる。
○手術を行うには、時期的にギリギリの線である。
○手術中、手術後のアクシデント、合併症により亡くなる可能性も10~20%ある。
○術後の入院は、約4ヶ月。
○気管・・・すべて取らないと取りきれない。
  ⇒開胸して胸に穴を開けての呼吸となる。
  ⇒喉を残して人工気管は現状では2~3cmまでしか出来ない。
  ⇒気管から癌の部分だけをとるのは、気管全体に回っているとみられ無理。
○喉・・・一部を取る方法では、再発の可能性が高く残しても気管がないので喉の機能はうまく働かない。
○食道・・・取れば、小腸移植か、胃管吊り上げで口とつなぐ。後者のほうが安全。
○甲状腺、声帯・・・取る
○癌を取りきれないため、術後の断端(だんたん)への放射線照射が必要。
○今、決心すれば、入院、手術は9月。
○のんびりしている癌だが、しつこく、5年~10年で再発の可能性がある。
 
(手術による後遺症)
○声を失う。(会話、電話、カラオケなど出来なくなる。)
○呼吸は、鼻、口ではなく、胸に開いた気管孔からとなる。鼻をかめない、笛を吹けないetc...当たり前のようにしていることが出来なくなる。気管孔のメンテが必要。
○嗅覚がなくなる。味覚の変化。
○息んだり出来ないのでスポーツ、重量物運搬は出来なくなる。筋トレもできなくなる。
○温泉、風呂、プールに入れない。気管孔から水が入るとおぼれる。
 
(このまま手術せず放置すれば・・・)
○3ヶ月~腫瘍が気管内で成長し息が苦しくなり窒息する。
○腫瘍から出血し血痰が出る。出血すれば急速に癌が広がる。
○気管に隣接っする食道にも浸潤しかけていると見られ、気管の癌がおそらく食道の裏まで来ているだろう。食道に来れば飲食ができなくなる。
○気管壁、気管の蛇腹のような部分の軟骨が癌で崩れてくる可能性が大きい。
○のんびりしている癌ではあるが数ヶ月も放っておいてよいものではない。
○気管の近くに頭につながる大きな血管が通っているため、早期に決めないと手術も出来なくなる。
○気管が詰まると、手術で麻酔を通せないのと、肺に酸素を送るための気管挿管が出来なくなる。
 
(癌治療のBIG3以外の治療法について)
○抗がん剤・・・効くものがない。
○重粒子線・・・副作用が大きく、気管に穴があく。
○サイバーナイフ・・・複雑で生きるうえで重要なパーツが集まっているこの部位には危険。放射線と同じで効果が見込めない。
○免疫療法・・・効果が実証されているものはない。免疫療法に走り、ひどい目に合い、手術さえ出来なくなった患者を多数見ている。手術後の予後に採用するのは可。

以上を踏まえた上で、手術をすることを決める。

生きるか死ぬか生きるための決断です。放置しておけば、数ヶ月で呼吸困難などの症状が出て、手術不能となるとの見通し、他に有効な治療法がないことから失うものが大きいが未来を生きるために命をかけた手術に挑むためサインをして来ました。

神様に与えられた新しい肉体で奇跡を起こすために!!

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勇気をいただきました!!

しかし・・・

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腺様嚢胞癌という強敵と戦える最終兵器と思われた重粒子腺による治療が気管壁が破壊された私の体にはできないと言う事は、切らずに出来る遺伝子療法、免疫療法、サイバーナイフなどという外科手術以外の療法はすべて不可能ということを意味していた。

途方にくれる日々。

そんな中、私の状況を聞きつけたボディビルの親友笠松氏、ストロング安田氏から「名医K先生を紹介するから是非会って欲しい!!」との連絡が舞い込んだ。「名医と言っても、外科医。やはり、切ることには変わりはない。しかし、手術するにしても他の方法があるかもしれない。そうでないにしても他の治療法をご存知かもしれないい。」そんな思いからサードオピニオンを亀田京橋クリニックで受けることを決めた。

(その日の日記)
2017年7月28日(金)、本日、亀田京橋クリニックにサードオピニオンに行ってきました。
いくらK医師といっても病状に変わりがあるわけでなありません。それどころか、初診、セカンドオピニオンの2病院よりも厳しい現実を突きつけられたのです。手術するのにもギリギリの線、時間的猶予はそう残されていない。このまま放置すれば2~3ヶ月後には、癌で気管がつまり死に至る可能性が高い。そうなれば、手術も治療も出来ないだろうとの言葉。途中、やはり名医N先生も加わりましたが現実は変わりませんでした。

いくら名医の言葉でも、今、こんなに元気なのに・・・本当なのか?悪い夢をみているのではないか?

二人の医師は、その理由について、わかりやすく説明してくださいました。

気管の中に10cmにわたって存在する癌におそらく気管壁、軟骨部分がやられているだろうこと、場所によっては気管の半分が塞がっており近々に気管が詰まる危険性が高まっていること、気管がふさがれば手術も不可能であること、気管のそばには食道だけでなく、心臓から脳に血液を送る大きな血管が走っていること、つまり、生きるために必要な器官が集まっている場所に癌があること。

これだけ、画像を見せていただきながら説明をしていただければ、脳天気な私でも自分の状況が剣が峰、俵に足1本で残っている状況であることがわかります。

しかし、東京営業所の仕事の引継ぎ、公私にわたる身辺整理等やっておかねばならないことが山ほどあります。会っておきたい人が大勢います。流石に即答は出来ませんでした。

このサードオピニオンでの厳しい現実を踏まえて、まさに生きるか死ぬかの手術を受ける決断を1週間ですることになります。

720日(木)防衛医科大学校病院 耳鼻咽喉科受診H医師重粒子線の病院「放射線医学総合研究所病院」へのサードオピニオン依頼しに行きました。


病院の仕組みというか、セカンドオピニオン、サードオピニオンとしていく場合、A病院⇒B病院⇒C病院ではなく、A病院⇒B病院⇒A病院⇒C病院と最初に診察を受けた病院に戻って紹介してもらわねばならないようです。面倒くさいし、何よりも患者にとっては時間のロスを感じる仕組みですね。
(※参考までに、セカンドオピニオンの費用は保険外でだいたい1時間43200円です。)


防衛医大から放射線医学総合研究所病院への紹介ということで防衛医大H医師に問い合わせていただきました。


しかし、その結果は、「重粒子線では気管、食道に穴を開けてしまい食道からのものが気管、肺に流れ込む危険性が大きく使えないとのこと。」(これは私の電話で聞いた話の解釈でした。)

これで最後の頼みの綱と思われた重粒子線を武器にリングで戦うという望みは断たれました。


つまり、国立がん研究所、大学病院の癌治療のスタンダードである①に外科手術、②に放射線(重粒子線を含む)、③に化学療法(抗がん剤)は、①の外科手術以外の道は閉ざされたことになります。


の外科手術は重篤な後遺症が残る、②放射線、③抗がん剤も副作用、免疫機能の低下、体力の消耗が予想されますし、私のわずらっている腺様嚢胞癌には効果が期待できません。


重粒子線がNGとなると恐らく陽子線も同様でしょう。


振り出しに戻り、1から可能性の模索にはいります。


そして、その後も、免疫療法、サイバーナイフ、遺伝子療法という、切らずに出来る癌治療を模索しましたが、再度、放射線医学総合研究所病院の医師からの文面を読み返して重大な点に気がつきました。


重粒子線は気管に使えないのではなく、私のような気管壁、軟骨部が癌により破壊されている気管に使うと、すでに癌によって破壊されている気管壁は再生出来ないから穴が開いてしまい使えないということなのです。


これは、手術で癌のよって破壊された気管を切除し、胸に気管孔をつくる外科手術以外に「未来を生きる道」はないということを意味するのだということが判ったのです。


次なる未来への道は・・・。

重粒子線不可理由

重粒子線がん治療とは】

炭素イオンを、加速器で光速の約70%まで加速し、がん病巣に狙いを絞って照射する最先端の放射線治療法。重粒子線及び陽子線は、体の表面では放射線量が弱く、がん病巣において放射線量がピークになる特性を有しています。このため、がん病巣をピンポイントで狙いうちすることができ、がん病巣にダメージを十分与えながら、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能。
特に重粒子線は、陽子線よりもさらに線量集中性が優れ、がん細胞に対する殺傷効果が23倍大きいとされているため、照射回数をさらに少なく、治療期間をより短くすることが可能。

(参照:九州国際重粒子線がん治療センターのホームページ)

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7月14日金曜日、国立癌センター中央(築地)の頭頚外科腺様嚢胞癌担当のM医師によるセカンドオピニオン終了しました。

大筋は防衛医大のH医師と大きな食い違いはなく、標準治療というのは現代医学で裏付けのある最良の治療方法であり、一番は手術による切除、手術に比して大きく効果がさがるが放射線治療でした。

やはり、有効な抗がん剤治療はないそうです。ただ、重粒子線治療は300万以上かかるが放射線より強いので効果は見込めるかもしれない。サードオピニオンするなら重粒子線。あとはどこに行っても判断は変わらないだろうとのことでした。

私の希望は、メスを入れる手術はしたくないでした。しかし、M医師の言葉は、「癌は完治させないと放射線で一時的に効果があって成長を止められたとしても再び成長を始める可能性が高いので、その時には手術したとき以上の傷み、苦しみを覚悟しておかなければならないだろう。」でした。

加えて、放射線治療をするとその周辺組織がもろくなるので、それから手術となると傷がなおりにくくより大変な手術なるので、「放射線がダメだったから手術を」は考えないほうがいい。いずれにしても今すぐにやらないといけない事ではないが、手術、放射、重粒子線にせよ、早いに越したことはないから、1、2ヵ月のうちに決断しましょうとのこと。

手術をせずに癌が成長すれば息が出来なくなり窒息、飲食も出来なくなり死に至るというのは防衛医大と同じ見解でした。悩ましい命の選択を迫られていますが、やはり、標準治療の一番手とは言え、声帯、甲状腺、気管を失う手術より、サードオピニオンとして重粒子線のトライを選ぼうと思います。膳は急げ!!と言います。来週にも重粒子線のサードオピニオンの手続きをします。命をかけて、300万円かき集め重粒子線にトライして奇跡を起こしたいとの思いからでした。

しかし・・・。

防衛医科大学校病院 耳鼻咽喉科受診。
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2週間に及ぶ検査で心身ともにクタクタ。しかも、結果は「癌宣告」という最悪のものでした。気管を起点とし甲状腺を包み込んだ「腺様嚢胞癌」とのこと。

非常に珍しい癌ということで、有効な抗癌剤が無く、放射線治療も効かない。手術で患部を取り除くのが唯一の生存方法のようです。

しかし、癌が気管、甲状腺にまたがっているため、切除となれば、隣接する声帯、浸潤状況によっては食道も除去しなければならない大手術になるそうで、声を失い、呼吸は胸に開けた気管孔ですることになり息んだり力を入れる運動などは出来なくなるとのこと。

そんなことになれば、カラオケ好き、ギターで歌うこと好き、おしゃべり好き、トレーニング命の自分の存在価値がなくなり、生きがいがなくなります。生活の糧である営業の仕事も出来なくなります。食道までとなれば酒も飲めないし、食い意地のはった私には耐えられません。胸の気管孔から水が入ると溺れて死んでしまうので大好きな温泉にもお風呂にも入れない、水泳も出来ない、釣も出来ない。まさに生ける屍になってしまいます。

「このまま手術しなければどうなるのか?」と医師に聞いたら「やがて気管内の腫瘍が大きくなり呼吸できなくなり、食道にまで侵食すれば飲食も出来なくなり死に至る」とのこと。そして、5年後の生存確率は40%に満たないだろうとのことでした。

甲状腺や胃を全摘出すれば治るだろうというのとは話が違います。声帯、気管、甲状腺、食道を失えば・・・・大きすぎる後遺症。おまけにその後の生活は、甲状腺ホルモン剤、抗癌剤、抗生物質と大量の薬漬けになります。再発、転移も考えられます。そんなことになったら目も当てられませんよね。

家内とも話し合ったのですが、今の気持ちは、手術はしないで他の病院をあたり、10年も生きなくてもいい、5年でいい、せめて孫の顔を見るまでを目標に、充実した短期生存を実現したいと思っています。

脳天気な私も流石にショックです。
審判のときに「血液採取もかなりやりましたがその結果はどうだったのですか?」と医師に聞きましたら、「血圧も検査のたびに80-120くらいで完璧。血液での腫瘍マーカーも上がってない。肝機能、コレステロール、中性脂肪・・・健康体の見本のような数値です。トレーニングをされているからでしょうか。」とのこと。これも驚きでした。

ということは、会社でやるような健康診断を受けても無駄ということではないですかね。癌とは関係ないということです。腫瘍マーカーは上がれば癌の疑いが高いという目安で、癌でも上がらないこともよくあるそうです。CTスキャン、PETは高額になりますが必須ですね。
私よりも家内が落ち込んで泣いています。

今は全くもって自覚症状も喉の違和感だけなのですが、つい1ヶ月半前に「喉の違和感」で訪れた近所の耳鼻咽喉科の勧めで防衛医科大学病院で検査を受けたところ、「気管癌」と診断されました。

癌の種類は「腺様嚢胞癌」といい希少癌に属し、静かにゆっくり進行し、根深く、しつこく、転移しやすいのが特徴。効く抗がん剤もなく、放射線も効果が見込めないため、外科手術で取るしかないそうです。数年にわたって静かに成長を続けていたようで気管から甲状腺に達して初めて喉の違和感を覚えるようになったのです。ステージは4です。

セカンドオピニオンで「国立がん研究所中央病院」、サードオピニオンとして「亀田総合病院」とトライしましたが、重粒子線は気管が破れる、サイバーナイフは効かない、免疫療法などの民間療法は効果はまず見込めないとのことで外科手術しかないそうです。

その手術でさえ出来るギリギリの線まで来ているとのことから、気管、食道、甲状腺、喉頭部、声帯を除去するという命を賭けた大手術に挑むことにしました。頭頸外科、呼吸器外科、消化器外科、耳鼻咽喉科、形成外科がチームを組み行なう16時間以上に及ぶ大手術で、入院も4ヶ月に及ぶだろうとのこと。もちろん手術中、合併症による絶命も結構なパーセンテージでありうると聞きました。

しかし、放っておけば、確実に死に至る。それもそう遠くない将来ということなので、踏み切る所存です。手術に成功しても、気管、食道、甲状腺、喉頭部、声帯摘出のため声、臭覚を失います。呼吸は胸にあけた気管孔からすることになるのです。しかし、明日を生きる可能性を追求します。そして、神が私を選んで与えた試練と考え必ずや勝ち抜き生還するつもりです。

生還の折には、後進のためのトレーニング指導、不幸にして同じ病を患っている人々のために希望を与え、役立つ啓蒙活動をしたいと考えています。
17年間続けてきた「筋肉オフ会」もついに休止することになりますが、必ずや復活したいと思います。

※癌宣告直前の62歳の私です。筋トレも絶好調でした。
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