生まれて初めての手術。しかも、命を懸けた大手術。

生まれて初めての大病。しかも、効く抗がん剤もない、放射線も効果が期待できないステージ4の稀少がん。

幸運にも笠松さんの紹介で素晴らしい外科医、ナースと出会い難しい手術は成功。家族や多くの友人たちに恵まれ、今こうして生きて、912日には術後2年の節目を迎えます。
そして、もうひとつ筋トレで培った筋肉、体力があったことが、今がある大きな要因と思います。確かに筋肉を鍛えたからと言って、がんにならないはずもないし、がんが治るわけでもありません。しかし、大きな手術、放射線治療、抗がん剤治療をはじめとする治療には、体力の消耗、免疫力の低下をはじめ様々な副作用が伴います。それを乗り切るには最終的には体力がものをいうのではないでしょうか。それも筋肉が。

私も手術前に78㎏あった体重は、手術、放射線治療と半年に及ぶ入院生活を終えたころには、64㎏まで減っていました。「筋肉貯金」を使い果たした格好です。鍛えた体も流石にこれだけ長期間の入院、治療生活をすれば、体重も筋肉も体力も落ちてしまいます。

でも、筋トレで鍛えた体には「マッスルメモリー」が存在する事実を、身を以て体験することが出来たのです。退院時
64㎏だった体重が退院後、自らの長年に及ぶ経験を駆使した筋トレ法から現状の体力で出来る事をやることで、今は75㎏まで戻ってきています。

右大胸筋と胸鎖関節がないためにそれを補うために僧帽筋、広背筋が働いているのでしょう。実際のトレーニングでは大胸筋と骨をカバーするために腕の筋肉に頼っている部分も多いようです。

その結果、手術前のような高強度にこだわるトレーニングではなく、血行促進目的の高回数トレーニング、手術前のような各セット限界まで行うトレーニングではなく、余裕を持って終わるトレーニングで、広背筋、僧帽筋、上腕筋は明らかに発達してきています。

がんサバイバーにとって最も恐いのは「再発と転移」です。今日も定期診察を受けてきました。肺のレントゲンは異常なし。9月には造影CTの検査を受けます。検査は何回受けても結果が出るまでは嫌なものです。だって、再発が判っても、もう手術は出来ないし、放射線も使えません。効果が実証されていない化学療法を試す道しか残っていないのが現状なのです。転移した箇所を攻撃する局所療法をすることになります。

そうなるとやはり最後は体力勝負!!

今週から毎日でもトレーニングが可能なチケットに変え、より強度を上げるためにスプリットルーティンを始めました!!

生きるため、人生を楽しみために体力増強に努めます!!Go for it!!
1984.UT.ProvoBYU001
(※今は出来ないこんなこと、がんが重さに対するこだわりも見栄も捨てさせてくれました。)